エルドアン大統領はマドリードで開催されたNATO首脳会議の後自身のSNSに投稿した。エルドアン大統領はサミットで話し合われた内容について投稿した。
エルドアン大統領は投稿で次のように述べた。「NATO史上最も重要な首脳会議の1つであるマドリード会議は成功裏に終わったと評価する。2010年のリスボン会議で合意された条項に代わって、将来の同盟に関するビジョンを扱う戦略コンセプトについて合意した。
統一すべきはウクライナ支援だ。しかし、この支援は平和に向けたビジョンがあったうえでなされるべきものであり、人権に関する惨劇、破壊、涙が一刻も早く止められるように努力すべきだ。恒久的な停戦を実現することに向け、外交的な努力を集中的に行う必要がある。
戦闘が長引くにつれ、死者数や破壊の規模も増大している。戦争の影響で、インフレなどの国際経済における問題を皆が感じている。
トルコとしては、公正な平和を失わないことを信じており、イスタンブル・プロセスを更に強化していきたい。
■テロとの戦いにおける決意の強調
首脳会議で合意された戦略コンセプトでは、テロは最も差し迫った非対称的な脅威であると認識されており、NATOはあらゆる形・表現のテロと戦っていくという決意が記載されたことがとても重要だ。しかし、この決意は紙上のものであってはいけない。
活動しているテロ組織のどの一団にも加わらず、テロとの戦いが完全に団結した状態で続けられる事が必要だ。これは我々だけでなく、NATOにも必要なことだ。一般人の生命や血によって幸せを奪おうとする殺人集団は我々皆にとって共通の敵である。
今日我々に対して使われた武器が、明日他の同盟国に対して使われないという保証はない。歴史は我々に対して、この種の過失が後に死を伴うような脅威として返ってくることを示している。
NATOの安全性と信頼性を保つことを望むのなら、同盟国として全ての形のテロとの戦いをより明確に、継続的に、そして真の歩みを進めることが条件になる。首脳会議では、このことがトルコにとってどれほど大きくセンシティブなものなのかを特に強調した。
■次々と重要な話し合い
首脳会談の空き時間には多くの国・政府の首脳と一堂に会する機会があった。共に会議に出席した人たちと、重要な問題としてウクライナ情勢を扱い、同盟に関する話題の枠内で意見交換を行った。
70年間同盟のメンバー国であり、同盟の中で2番目に大規模な軍事力を持つトルコは、NATOで今までも今日もそうであるように将来も発言者となる。我々は自らの独立した外交政策を踏襲し、同盟の精神をもってNATOに必要な貢献を続ける。
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( 翻訳者:神谷亮平 )
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