ファフレッティン・コジャ保健相は、トルコにおける新型コロナウイルス感染者数が徐々に増加していることにふれ、「病院への負担は、感染者数の増加と同じ割合で増すわけではない。現在、感染者数は日毎に40倍にも上る勢いで増加している。一方で病院への負担増加の割合は3倍ほどである。」と注意喚起した。
コジャ保健相は、ベシュテペ(大統領府)で行われた閣議の後、コロナウイルス感染症に関して記者からの質問に答え、警戒していかなければならないとして、以下のように述べた。
「ヨーロッパでは4〜5週間前に感染者数が急増し始めた。その間、ドイツやイタリア、フランスといったヨーロッパの先進諸国で何十万人を超えるほどの感染者がみられた。
トルコでも感染者が徐々に増加している。しかし、病院への負担は、感染者数の増加と同じ割合で増すわけではない。現在、感染者数の増加は日毎に40倍にも上る勢いだ。その一方で病院への負担増加の割合は3倍ほどである。その意味では、我が国の病院への負担は切迫していないと容易に言えるだろう。集中治療に関しても、負担の増大が明確なものでも差し迫ったものでもない。感染者数の増加と同じ割合でないと容易に言えよう。
■衷心より呼びかけ
我々は、国民のみなさんにこの期間、ぜひブースター接種をしてほしいと思っている。休暇の前に喚起したようにだ。特に50歳以上の人、重篤な状態にある人、リスクを抱えている人が接種してほしいと心より思っている。また、リスクを抱えている人、50歳以上の人、慢性疾患のある人、持病を抱えている人には、密集した環境では常にマスクを着用するよう強く勧める。ワクチンを打ちたいと思っている国民にはトゥルコヴァクのワクチンを打つことをおすすめしたい。この国産ワクチンはとても効果的で、我々はその効果に満足している。トゥルコヴァクを心よりお勧めします。
今日に限ったものではなく、こうしたことは、コロナウイルスの流行、このパンデミックの中から手にした成果である。密集した環境でリスクがある場合や、また、もし自分自身で上気道感染症の兆候に気づいた場合には、他の人にうつさないようにマスクを着用すべきであるのは周知のことである。
■コロナは終わらない
リスクを抱えている人に感染の兆候があれば早期に検査を行い、また、持病のある人が検査で陽性になった場合には、投薬治療を始めることも考えられるだろう。そのために我々には薬やワクチンがあるのだ。私たちは既に、一人ひとりが予防をしながらコロナと共に生きることを学んだ。コロナは終息したのか。今後終息するのか。いや、終わらないだろう。インフルエンザの一種のように考えるといい。
実際、最近はインフルエンザに似ている症状がみられている。より喉の痛みや鼻水、発熱、それとともに筋肉痛がみられている。重いインフルエンザのような経過になってきている。しかし、持病を抱える人に関しては症状がより強く出るため、これらの症状で入院することになる人もいる。そのためもう少し慎重になる必要がある。
■パニックの気配なし
(新たな集中治療室が開設される可能性はあるか。)いや、ない。現時点で新たな集中治療室が開設されることはない。パニックの気配もないが、我々は今後予防し続けながらコロナとどのように共生していかなければならないか知っている。どこでマスクをしなければならないのか、どこで自分を守らなければならないかは、もうすでに私たちみんなが知っている。再び行動制限やその類の状況になることはない。ワクチンがある、薬がある、予防を続ける。」
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( 翻訳者:金子萌 )
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