ライースィー大統領に露プーチン大統領が特別要請 両大統領の会談で何が起きたのか?
2022年06月30日付 Hamshahri 紙


イランとロシアの大統領は第6回カスピ海沿岸諸国サミット【訳注:カスピ海に面するアゼルバイジャン、イラン、カザフスタン、ロシア、トルクメニスタンが参加】において、2国間の会談を行った。

【ハムシャフリー紙電子版】
イランとロシアの大統領は第6回カスピ海沿岸諸国サミットにおいて、2か国間の会談を行った。

セイエド・エブラーヒーム・ライースィー大統領は水曜日の夕方、トルクメニスタンへの訪問の最後にロシア大統領ヴラジーミル・プーチンとの会談において以下のように述べた。「ロシアを訪問した後【訳注:2022年1月にライースィー大統領が外相と共に訪ロ】、両国の合意を締結する目的で何度かの相互訪問が行われており、当合意実現のプロセスも望ましい進度で行われている。」

ライースィー大統領は、イランは戦略的枠組みの中でロシアとの交流や相互関係を追求していると述べ、以下のように付け加えた。「貿易交流の領域における両国の関係と、エネルギー分野での協力は高いレベルで進行しているが、両国のその他の分野を考慮すると、この関係にはまだ拡大可能なたくさんの能力がある。」

同氏は、国際南北輸送回路(NTSC)【訳注:North-South Transit Corridorの略。陸路では主にロシア・アゼルバイジャン・イランを、海路ではイランからインドへ繋がる輸送ルートを整備する構想。】の強化のために両国を支援する必要性を強調し、以下のように述べた。「イランとロシアには、スワップ取引を含むエネルギー分野において協力する可能性が十分にある。」

同氏はまた、イランとロシアの銀行と金融関係の強化のため、必要なメカニズムを規則的に強化しなければならないと強調した上で、以下を説明した。「両国の金融取引は、いかなる国もこれに対して圧力をかけたり勢力を行使したりすることができないよう、西側の金融取引システムが普及した枠組みから独立すべきである。」


この会談で、ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領はまた、第6回カスピ海沿岸諸国首脳会議の開催によってライースィー大統領と再び会う機会が彼に用意されたことに満足を表明し、以下のように述べた。「ここ数か月で両国の貿易量と経済はかなり増加しており、この傾向は続くべきである。」

プーチン大統領はまた、スワップ取引を含めたエネルギーの分野での両国の協力を強化するというライースィー大統領の提案を歓迎した。

同氏は最高指導者アーヤットッラー・ハーメニー師への敬意を込めた挨拶をライースィー師に託した。

ライースィー大統領は、セルダル・ベルディムハメドフトルクメニスタン大統領の招待を受け高官代表団主席としてトルクメニスタンを訪問し、水曜日の朝【訳注:6月26日朝】、アシガバード空港に到着するとトルクメニスタンのラシード・マルドフ内相の歓迎を受けた。

同氏はカスピ海沿岸諸国サミットに出席し、トルクメニスタン大統領の他に、アゼルバイジャン共和国イルハム・アリエフ大統領やロシアのヴラジーミル・プーチン大統領と会談した。

第6回カスピ海沿岸諸国サミットは、カスピ海の法制度の検討と経済・交通関係の拡大を目的として、1時間前【訳注:イラン時間6月30日午前8時20分頃】に終了した。

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( 翻訳者:SY )
( 記事ID:53877 )