スメラ修道院で生神女就寝祭
2022年08月15日付 Cumhuriyet 紙


トラブゾン県マチカ郡のスメラ修道院でコンスタンティノープル総主教座(トルコ語ではフェネル・ギリシャ総主教座)のバルトロメオス総主教が指揮をした9回目の儀式が行われた。儀式で話したバルトロメオス総主教は、「この意味のある連帯的な文化を守り発展させよう。お互いをよく知り、人々を愛し、他の文化を尊重しよう。」と話した。

キリスト教世界で「生神女就寝祭」として知られる神聖な記念日に正教会によって行われる儀式に参加予定の人々は、朝からマイクロバスで歴史をもつスメラ修道院にやってきた。

修道院の中と周囲では軍警察が安全対策を取った。今年、9回目の儀式を行う前に修道院の入口に来た訪問者たちは、トラブゾン県庁によって与えられた入館許可書によるチェックのもと中に入った。

コンスタンティノープル総主教座のバルトロメオス総主教が指揮した儀式には、割り当てを受けた300人が参加した。

■エルドアン大統領に感謝

儀式で話したバルトロメオス総主教は、自分たちにこの可能性を保証してくれた公正発展党所属のレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領に感謝を述べた。「私たちは、この儀式を理由に2010年以降、トラブゾン県と周囲の県を訪問しており、ここの人々のことがとても好きである。心からのおもてなし精神は私たちを幸せにした。特に今回の訪問ではスポーツ分野でチャンピオンになったトラブゾンに来ることは、私たちをとても幸せにしてくれる(注:サッカークラブのトラブゾン・スポルの国内リーグ優勝を指している)。この成功が続くことを祈っている。私たちをトラブゾンで一体化させ、私たちがここを訪れるきっかけとなった[ギリシャの]ドラマ府主教であるパブロスを、今日ここで追憶せずにはいられない。この町と人々を愛していた、かの故人の突然の死は、私たちを、今年、苦く孤独なものにさせた。彼を追憶し、彼との繋がりを生かし続けていくことになろう。」と述べた。

■人々を愛そう

イスタンブルに所在するバルックル・ギリシャ病院での火事で死者が出なかったのは幸いであると述べたバルトロメオス総主教は、次のように語った。「過日、私たち全員を悲しませたバルックル・ギリシャ病院の養老施設での火事で、残念ながら悲しみを共有することになった。病院では死者が出なかったことのほか、様々な層の方々から、様々な信仰をお持ちの方々からお見舞いをいただいたのは、悲しみを僅かであれ軽減するものとなった。これは奇跡である。この意味のある連帯的な文化を守り発展させよう。お互いをよく知り、人々を愛し、他の文化を尊重しよう。この地が模範となり、周辺国がこれに触発されますように。人類は、平安と安全を感じる必要性があり、幸せを感じる権利がある。」

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:53910 )