アゼルバイジャン・アルメニア・ロシアの合意で、アゼルバイジャンに領土返還
2022年08月27日付 Hurriyet 紙
アゼルバイジャンのイルハム・アリイェブ大統領はレチン市とザブー村、スス村がアゼルバイジャン統治下に移ったと発表した。
アゼルバイジャン指導者のイルハム・アリイェブ大統領はTwitterアカウントから26日、「本日8月26日にアゼルバイジャン人のもとへラチン市が返還され、アゼルバイジャン軍がラチン市に配備された。ザブー村、スス村も統治下となった。この機会に全ラチン市民とアゼルバイジャンの人々にお祝いを述べる。ラチン万歳!アゼルバイジャン万歳!」と投稿した。
■国旗が立てられた
第二次カラバフ紛争後、アゼルバイジャンとアルメニアとロシアの間で2020年11月10日に調印された三国宣言に基づき、一時的な措置としてロシアの統治下となったラチン市とザブー村、スス村が位置する「ラチン回廊」と呼ばれるルートからロシア軍とアルメニア人が退去し、この地域はアゼルバイジャン政府の統治下に移った。アゼルバイジャン軍は統治下となったラチン市の広場に国旗を立てた。ラチン市と村は1992年にアルメニア軍に占拠され、その後、そこにシリアとレバノンから連れてこられたアルメニア人が移住していた。アゼルバイジャン政府は当時、この状況は戦争犯罪でありジュネーブ条約違反とみなすと発表していた。
■トルコも歓迎
トルコ外務省も今回の進展について26日、次のように声明を発表した。「2020年11月9日付の三国宣言で記載された内容に即して続行されたプロセスのなかで、ラチン市とザブー村、スス村がアゼルバイジャンに本日返還されたことを喜ばしく思う。この進展は南コーカサスの平和と安定の確立に向けた重要な段階を構成するものであり、これがアゼルバイジャン・アルメニア関係ならびに地域の正常化にも寄与するよう期待する。トルコはこれまで同様、今後も同胞アゼルバイジャンの国土の完全性と主権を支援し続ける。」
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:53966 )