エルドアン大統領は上海協力機構第22回首脳会議に参加するため訪れたサマルカンドで折衝を続けている。エルドアン大統領が各国要人と会談していた間の写真が話題になった。
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が上海協力機構第22回首脳会議に参加するために訪れたウズベキスタンで折衝を続けている。
■続けての会談
エルドアン大統領は、上海協力機構会議に参加するために訪れたサマルカンドで二国間の会談の中で、中国の習近平国家主席とモンゴルのウフナーギーン・フレルスフ大統領と会合を行った。
■各国要人は会議室にて
エルドアン大統領は上海協力機構首脳会議に参加するため会議が行われる予定の会議室に来た。エルドアン大統領が今日首脳会議の場で指導者たちに呼びかけると予想されている。
エルドアン大統領の他アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領もサミットが開催される場所に到着した。首脳たちはそれから集合写真撮影に参加した。
首脳会議には上海協力機構加盟国であるロシア、中国、インド、カザフスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、パキスタンと、オブザーバー国であるベラルーシ、モンゴル、イランの首脳たちが参加している。エルドアン大統領、トルクメニスタンのセルダル・ベルディムハメドフ首相、ウズベキスタンのミルジヨエフ大統領の招待者として参加する。
■プーチンとも会談
エルドアン大統領が今日ロシアのプーチン大統領とも会合を行うことが予想されている。
■各国要人との歓談
昨夜、エルドアン大統領は、ロシアのウラジミール・プーチン大統領を含む首脳たちとともに一堂に会し、サマルカンドの会議場での植樹式典に出席し、各国要人とともにエベディ市複合施設を訪れた。
エルドアン大統領は、複合施設でロシアのウラジミール・プーチン大統領、イランのエブラーヒーム・ライースィー大統領、アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領、タジキスタンのイマームアリー・ラフマン大統領、ベラルーシのアレクサンダー・ルカシェンコ大統領、その他の首脳と言葉を交わした。
■写真は首脳会議の様子をとらえた
エルドアン大統領が首脳たちと会談する様子がソーシャルメディアで話題になっている。アゼルバイジャンの報道メディアは、首脳たちがエルドアン大統領の話を聞いているこの写真を「サマルカンドでの今日の写真:首脳たちの非公式の会談」と伝えた。
■訪問は重要性を持つ
エルドアン大統領は、第22回の会議を行った上海協力機構の首脳会議に初めて参加している。機構のメンバーではないが対話パートナーであるトルコがサミットでの集合写真の中に映ることになるのは、中国、ロシア、インドを含むアジアの最も強力な安全保障組織との関係を進め、対話が強化される点で重要性を持つ。
サマルカンドで二日間続くサミットのために昨夜ウズベキスタンに行ったエルドアン大統領一行の中には、フルシ・アカル国防相、メヴリュト・チャヴショール外務相、トルコ共和国中央銀行のシャハプ・カヴヂュオール総裁、イスマイル・デミル国防産業庁長官、ファフレッティン・アルトゥン通信相、オメル・チェリキ公正発展党副党首がいた。
上海ファイブは、トルコ政治では2012年の6月26日に当時首相であったエルドアン氏が参加したテレビ番組での発言により協議事項に加わった。エルドアン大統領はトルコに向けたEUの態度を批判する中、「先日のロシア訪問でプーチンに対して冗談を言った、私が言ったのは『時折私たちに近づいてきなさる。EUに何の用があるんだ?』とあなたは言う。なら私も今あなたと手を組もう。『さあ来なさい、私たちを上海ファイブに加えなさい、私達もEUのことを検討しよう…』というメッセージを私はあそこに絶えず伝えている、『他の模索に私たちを連れて行くのですね』と私は言っているのだ。」と述べた。
■対話パートナー
この会話からおよそ1か月前、トルコは2012年6月6-7日に北京で開かれた上海協力機構首脳会議で全会一致で対話パートナーに受け入れられた。トルコは「トルコ共和国を上海協力機構の対話パートナー国の地位を認めることに関する外交覚書」に2013年4月26日に署名した。外交覚書は承認プロセスを経て2017年5月に官報で発表された。外交覚書は、対話パートナーであるトルコと上海協力機構の間で、当該地域の安全、テロとの戦い、麻薬の密輸・組織犯罪の防止、経済的・文化的領域を始めとする様々な問題において協力関係を発展させることを予定としている。機構の加盟国ではないトルコは、対話パートナー国の地位にある。この地位は、機構の結びつきレベルの点で、オブザーバー国の下、ゲスト参加国の上に位置する。エルドアン大統領は、ウズベキスタンのミルジヨエフ大統領の招待で会議に特別ゲストとして参加している。エルドアン氏の参加は、2012年から現在まで初めてのトルコ大統領の参加という意味を持つ。
■中心は北京に
2001年6月15日に作られた上海協力機構は国際的な組織の性質を持つ。中心が北京にある機構の加盟国は以下の通り。中華人民共和国、ロシア連邦、キルギスタン、タジキスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、インド、パキスタン、イラン。
オブザーバー国:アフガニスタン、モンゴル、ベラルーシ。
対話パートナー国:トルコ、アゼルバイジャン、スリランカ、アルメニア、カンボジア、ネパール、サウジアラビア、エジプト、カタール。
■アメリカ訪問
エルドアン大統領は、サマルカンドでの上海協力機構サミットに続いて、アメリカ合衆国ニューヨークで開かれる国際連合第77回総会に出席するためにアメリカを訪問する。同大統領は「分水嶺の瞬間:連動する課題に対する革新的ソリューション」というテーマで行われる第77回総会の初日となる9月20日に出席者に対して呼びかける予定である。
■イランが上海協力機構に正式加盟
イランのホセイン・アミール・アブドゥラヒヤーン外務大臣はソーシャルメディアアカウントでイランが上海協力機構への正式加盟に関する合意書に署名したと発表した。アブドゥッラーヒヤーン外務大臣は事務総長の張明氏と正式加盟の件で互いに署名したと明らかにした。同外相は、上海協力機構の加盟国との関係が新たな段階に入ったと述べ、「エネルギーから経済、貿易まで多くの領域で協力関係が出来上がる点で重要な展開である。協力関係において新たな段階にいる。」と述べた。
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( 翻訳者:大屋千寛 )
( 記事ID:54069 )