ギリシャの挑発行為エスカレート、トルコ近接の島に軍配備
2022年09月25日付 Cumhuriyet 紙
ギリシャ海軍の揚陸艦が、非武装中立のレスボス島、サモス島に米国から無償供与された軍用車両を配備した様子がトルコの無人航空機(İHA)により撮影された。
ギリシャの非武装中立諸島(GASA)に対する国際法違反行為をとらえた。
治安当局関係者から得た情報によると、エーゲ海で任務飛行中のトルコ軍無人航空機が何らかの動きを感知し、ギリシャの揚陸艦2隻がレスボス島とサモス島に航行していることを確認した。
当該揚陸艦が非武装中立諸島のレスボス島に23両、サモス島に18両の戦術装輪装甲車を配備したことがわかった。米国よりアレクサンドルーポリ港に輸送された車両の中に装甲車が含まれていたことが注意を引いた。
■「容認できない」
治安当局関係者は、9月18日と9月21日に起きたこれらの問題は、ギリシャがトルコに近接する島々を武装化し、非武装中立諸島ステータスに違反し続けていることを最も明確に表していると指摘した。
当局関係者は、特に米国から無償供与された武器を非武装中立諸島に配備しようとしているとし、対話や良好な隣国関係の呼びかけに対するNATO同盟国ギリシャの国際法および同盟国精神に反するこの攻撃的な行為を「全く容認できない」と評した。
治安当局関係者は、ギリシャは長年に渡りこの二島の非武装中立ステータスに違反しており、武器を配備していると強調し、この直近の配備では、二島の車両の一部を米国が無償供与した戦術装輪装甲車に置き換えたと指摘した。
治安当局関係者は、対話と国際法の枠組みで問題を解決しようとするトルコの努力と、解決のため集まろうという呼びかけを挙げ、「あらゆる呼びかけに対し、ギリシャが会議にさえ出席せず、このような挑発行為をすることは、誰が緊張を高めているか、誰が強硬的、攻撃的、違法な行為をしているかを明確に表している」と評した。
■レスボス島、サモス島
レスボス島、キオス島は1923年のローザンヌ条約第12、13条に基づき非武装中立とされている。
条約に基づき、島々には警察のみ配置されることが決められ、軍隊の配備や島に要塞を築くことは禁止された。
しかし、当該二島はギリシャにより武装化、軍事化された。
ギリシャは1952年以降、非武装中立の23島全てを武装化、軍事化した。
ギリシャはまた、非武装中立諸島に軍を配備し、様々な陸海空軍基地を建設した。
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( 翻訳者:安井 悠 )
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