ICチップ不足継続、パスポート受け取りに大行列
2022年10月10日付 Cumhuriyet 紙
チップ不足が原因で受け取りが3ヶ月遅延となったパスポート問題は、約1月半前に始まった国内生産でも解決できなかった。パスポートを受け取るために各都市からアンカラに来なければならなかった人々は、配付が行われるPTTの支局前での受取待ちを続けている。
本紙は、8月22日に「パスポート受取のために行列」という見出し記事で、チップが不足した後に国民がパスポートを申請した際に受取が約3ヶ月に延び、緊急にパスポートが必要な人はアンカラの住民・国籍業務総局あるいは配付が行われる郵便・電報株式会社(PTT)のラーレギュル支局で受取の大行列に並ばなければならない、と報じた。
■行列は変わらない
住民・国籍業務総局は、この報道の後に、国民がアンカラで列に並ぶのが「最も簡単な方法である」と発表した。スレイマン・ソイル内務大臣は、8月30日にパスポートの国内生産を始めたという理由で会見を行い、「住民・国籍業務総局でパスポートが継続的に発行されている」と述べ、「1時間でパスポートが配付される」と主張した。しかし、住民・国籍業務総局及びソイル大臣いずれも発表の中で国民が批判している「3ヶ月に延びた受取期間」について触れなかった。パスポートの国内生産が始まってから1月半が経ったが、「パスポート問題」は続いている。
多くの国民が、オンラインの苦情プラットフォームに、何ヶ月も前にパスポートを申請した後、電子政府(e-Devlet)上で発行段階が現在も「印刷前の審査中」という表示を目にすると書き込んでいた。パスポートが緊急で必要な人は、アンカラに来て、午前中は住民・国籍業務総局に、午後からはPTTのラーレギュル支局で行列に並んで個人的に解決しなければならない。本紙は、先週の金曜日にラーレギュル支局の前でパスポート待ちの人々を取材した。午後に支局の前に集まった多くの国民は、[パスポート]印刷済みリストの中から自分の名前が呼ばれるのを待っている。
■私は50日間待った
PTTラーレギュル支局の前の人々は、教育のために国外に行く学生と小巡礼の準備を行う人が大部分である。チョルム県で申請を行い、パスポートが約50日間発行されなかったと述べたある人物は、「時間がない。チョルム県から朝早くここに来た。パスポートを受け取って戻る予定だ。」と述べた。
ある若者は、国外での教育のためにパスポートを申請したが、e-Devletで「印刷前の審査段階」という状態が長期間変わらなかったため、住民・国籍業務総局を訪れ、「緊急申請」を行ったとし、「遅延が原因で不当な扱いを受けた。」と述べた。以前に購入した航空券を無駄にしないためイスタンブルからアンカラに来た強調した人物も、追加支出をしなければならなかっことに不満を述べた。
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( 翻訳者:新井慧 )
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