バルトゥン県アマスラ市の炭鉱で起きた爆発により2分後に脱出したアイドゥン・カライジュさんはアマスラで14年間炭鉱夫をしている。カライジュさんは、恐怖の瞬間を記者たちに話した。
トルコ石炭公社に属しているアマスラ本部局が保有する炭鉱で昨晩(14日)夜間に起こった爆発から2分後に脱出した14年間炭鉱夫をしているアイドゥン・カライジュさんは、体験を語った。14年間、ほかの炭鉱夫たちと家族のようであったと話したカライジュさんは、地下300メートルにいた15人の中からたった一人自身だけ生還したと述べた。
カライジュさんは、「私は最初に脱出したうちの一人です。爆発直後2分で救出された。とても悲しい。同僚たちは命を落としてしまった。4~12時間のシフト制で働いていた。炭鉱にいた。事故現場にいた。 事故は1分の間にも起きる。5歩の距離かもしれない。5歩先にはメタンがあるかもしれない。世界が真っ暗になった。私はあの炭鉱に戻り、その後2回入った。その後、朝に5時頃に入った。誰も残っていなかったことは神に感謝している。私たちは、14年間この炭鉱で働いている。初めてこんなことが起きた。仕事は続ける。生活のために。地下300メートルで14人ほどいた。そこからたった一人、自分だけが脱出できた。14年の付き合いの仲間だ。辛いことも、楽しいことも一緒に経験している。お互いに命を預けて働いている。こんなことは初めてだ。私たちの炭鉱は、11週7日1日24時間、活動している。こんな塵や煙は今まで見たことがない。 ランプでも先が見えない。できる限りのことはした。私たちは仲間を見捨てず、24時間ここにいた。私たちは最後の務めを果たした。最終的に残ったのは13〜14人。夜中の2時にまた下りて行って、全員を連れ出した。 炭鉱にはもう誰も残っていない」と話した。
■ 彼らの顔は記憶に残るだろう。もしかしたら、夢にも出てくる。
14年間炭鉱夫をしているジェラル・カラさんも爆発のあと、トンネルに入り、仲間を見つけたと語った。仲間を見たときには、衝撃的だったと話すカラさんは、「もはやわかっていることだが、地下にいて、いつでも死と向き合っている。そのため、何かやれることはない。この出来事がどのように起きたのかは誰にもわからない。14年間ここで働いているが、このようなことには遭わなかった。何が何だかわからない。いつものトンネルに入ると、仲間たちはそこにいた。2人をそこから、4人をこちらから運び出した。ひどい状況だった。いま出てきたばかりだ。13~14人が残っていた。夜中にもう一度入って、残っていた仲間を運び出した。今の時点で炭鉱には誰も残っていない。連れてこれた仲間を運び出したが、正確な人数は数えていなかった。脱出させた仲間の中には、頭に1、2か所、怪我をしていたものもいた。6~7人はいま病院にいるとのことだ。勤務シフトごとに人数が異なっている。何人が出てきて、何人がそうではないかはっきりとしていない。私たちも人数を把握していない。最後の務めを果たした。私たちにとっては、この(事件の)あとが辛いことになるだろう。たぶん仲間たちは夢に出てくる。ただ、やれることはない。私たちは炭鉱で生計を立てている。これから、いくつか1困難に見舞われるだろう。もうできることはない」と話した。
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( 翻訳者:関颯太 )
( 記事ID:54255 )