スウェーデン、NATO加盟に向けPKK決定
2022年11月05日付 Milliyet 紙


テロ組織、クルド人民防衛隊(YPG)とスウェーデン政府との間に「密接な関わり」があることを認めたビルストロム外務大臣は、クルディスタン労働者党(PKK)のシリアの一派とは距離を置くと発表した。スウェーデンのクリスターソン首相は来週、アンカラを訪れる。

スウェーデンでは、新政府がNATO加盟に関してトルコの承認を得られるようにテロ組織、YPGと距離を置くつもりである。スウェーデンのラジオに出演したトビアス・ビルストロム外務大臣は、外交政策において最も重要なのはNATO加盟であり、そのために必要な対応をすると話した。

ビルストロム外務大臣は、「PKKとこれらの組織(PYDと民主統一党(YPG))の間にはトルコと我々の関係に傷をつけうるほどの親密さが見られます」と述べた。スウェーデンは、別のテロ組織であるイラク・レバントのイスラム国(ISIL)との闘いにおいて、アメリカや一部のNATO加盟国とともにシリア北東部を実効支配しているPYDとその軍事組織のYPGを支援した。PKKは、アメリカやEUのテロ組織リストに記載がある。PYDもしくはYPGは、PKKの在シリア組織である。

ロシアのウクライナ侵攻の後、スウェーデンがフィンランドとともに申請したNATO加盟をトルコは、スウェーデンのPYDとYPGとの関係を理由に拒否した。

ビルストロム外務大臣の発表は、スウェーデンのウルフ・クリスターソン首相が件のNATO加盟プロセスに際してアンカラを訪問する数日前に行われた。2国の加盟申請は、30のNATO加盟国のうちハンガリーとトルコを除く28カ国より承認された。スウェーデンとフィンランドは、ハンガリーも反対を取り下げることを望むと述べている。

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( 翻訳者:関颯太 )
( 記事ID:54395 )