トルコ諸国家機構国家代表第9回サミットで演説したエルドアン大統領は「テュルク投資基金ができる限り早期に実現すれば有益であろう。」と述べた。
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領はウズベキスタンのサマルカンドで開かれたトルコ諸国家機構国家代表第9回サミットで演説した。
以下、エルドアン大統領の発言から抜粋。
「今年、独立30周年を迎えたすべての親愛にして友好なる国々を心からお祝い申し上げる。重要な決定に署名する私たちの会議が、テュルク世界と全人類にとって良い機会となるよう神に乞う。現議長を務める親友ミルジヨエフ氏に、振る舞われた素晴らしいおもてなしに感謝し、成功を祈っている。親愛なる兄弟よ、私たちの国々から見て好機であるとともに、リスクともなる重要な時期を過ごしている。この時期に私たちの団結、連帯、協調をあらゆる分野で強めることが、より一層重要なことになっていると考えている。」
■アゼルバイジャンの味方だ
「ウクライナで9か月続く衝突が公正な和平により終結するよう、あらゆる努力を続けている。同時に、食糧危機を回避するために必要な介入を行っている。南コーカサスでの和平プロセスは、盟友アゼルバイジャンのあらゆる試みにも関わらず未だに脆いままだ。11月8日に私たちが祝った名誉あるカラバフ勝利2周年で、親愛なる殉職者たちへ神の慈悲、負傷戦士たちへ健康・安寧を祈っている。私たちの兄弟、イルハム大統領のもとでアゼルバイジャンの人々を改めて祝福する。正当な戦いの中でと同様に和平の模索にあっても我々はアゼルバイジャンの味方である。」
■テロリストの巣窟を破壊するまで続けていく
「トルコとしてクルディスタン労働者党(PKK)、人民防衛隊(YPG)、フェトフッラー・テロ組織(FETÖ)、イスラム国(DEAŞ)、アルカーイダを含む血にまみれたテロ組織との戦いを続けている。我が国に向けたテロ脅威を完全に一掃するまで止めず、テロリストの巣窟を破壊するまで続けていく。」
■協働への準備
「殺人とスパイ活動の組織であるFETÖとの戦いで、あなた方兄弟のサポートを信じている。FETÖを排除する上であなた方と全面的に協働する準備ができているともう一度述べたい。我々は2014年から現在まで世界の中で最も難民を受け入れている国だ。360万人のシリアから来た人々を始め、およそ500万人の避難民を迎え入れている。不法な移住を阻止し管理する点で我々の連帯を強めるのは有効である。」
■テュルク投資基金の早急な設立は有益であろう
「貿易、運輸、エネルギーの分野で議事が深められることを重視している。テュルク投資基金ができる限り早期に実現すれば有益となるだろう。基金が確保する財政的裏付けが団結を強め、活動を加速させるものと信じている。」
■共同プロジェクトを重要視
「私たちのいる場所は、戦略的なエネルギー回廊の交差点に位置している。バクー・トビリシ・ジェイハン・パイプラインはグローバルなレベルで最も成功したエネルギーの取り組みの一つだ。だからこそ、エネルギー分野でこの組織の中で共同で取り組むことを非常に重視している。」
■集合写真
ウズベキスタンのサマルカンドでエルドアン大統領はテュルク諸国家機構国家代表第9回サミットでの集合写真撮影に参加した。
■エルドアン大統領はアリエフ大統領と会談
エルドアン大統領はトルコ諸国家機構国家代表第9回サミットで訪れたウズベキスタンのサマルカンドで対話を続けている。エルドアン大統領はアゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領と会談した。
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（ 翻訳者:大屋千寛 ）
（ 記事ID:54425 )