ベイオール爆弾テロ、手のバラの意味は?
2022年11月16日付 Hurriyet 紙


タクスィムのイスティクラル通りでテロ攻撃を行ったシリア国籍のアフラム・アル=バシールが事件後にある家で逮捕された。この家が逃走を手助けする予定であったアフメト・ジャルカスの母の家であることが判明した。アフメト・ジャルカス兄弟と母親も拘束されたことがわかった。一方、テロリストが逃走中に手に持っていたバラの秘密が解明された。加えて、テロリストのアル=バシールがベンチに座っている際に、観光客のカメラに映りこんでいたことが明らかになった。

ベイオール区のタクスィム、イスティクラル通りでテロ攻撃を起こした後に、テロリストのアル=バシールは、4カ月前にトルコに一緒に入国し、夫婦と偽っていたビラール・ハッサンに電話をかけた。しかし、ハッサンは、アル=バシールに対し、今後彼女に関わることができず自分で何とかすべきと言った。このため、アル=バシールはまずタクシーでエセンレルの滞在先へ行った。

ここで所持品を持ったアル=バシールは、その後、攻撃後に県外に彼女を逃がす役目のアフメト・ジャルカスと一緒にキュチュクチェクメジェのカナルヤ地区へ向かった。ジャルカスはここでアル=バシールを彼の母親が滞在する家へ連れて行った。

アル=バシールは、キュチュクチェクメジェに所在する、ジャルカスの母親が滞在する家で、警察が行った強制捜査によって捕まった。アル=バシールと共にジャルカスの母親も逮捕され、警察署に連行されたことが分かった。

■爆弾テロ実行犯が持っていたバラの秘密が解明

一方、テロリストのアル=バシールが事件後、逃走中に手に持っていたバラの秘密も注目を集めていた。テロリストが手に持っていたバラの一本を、彼女が座っていたベンチに近づいてきた花売りの女性から買ったのが明らかになった。アル=バシールが爆破が起きたベンチで座っていると、バラを売る一人の女性が側に近づいてバラを差し出した。アル=バシールがバラを買いたがらないと、バラ売りの女性は声を強め、テロリストは人々の注意をひかないように、口論にならないようにバラを購入したという。

他に持っていたバラは、タクスィム広場の花屋が売ったものだと言われている。

警察に花屋のエユップ・クズラエフさんは、次のような証言を行った。「午後3時から3時半頃だった。友達と店の中で座っていた。彼女は最初やって来てみていた。『いくら(How much)』と聞いた。花を買いたいと言い、一本のバラを渡すと、私に50リラを渡した。彼女に10リラのお釣りを渡そうとしたが、受け取らなかった。その後、私とアラビア語で話した、要らないという意味で『ハラース(halas)』と答えた。ここは観光地なので、ふつう、色んな人がやって来る。そういう風に見てたので、違和感を感じなかった。結局のところ[人が犯す罪は]額には書かれていない。こうやって私たちの側までやって来るから、私たちだって命の保証はない。」

■アラビア語と英語まじりで話した

花屋のクズラエフさんは、テロリストがアラビア語と英語を話したと述べ、以下のように語った。

「身なりは普通だった。スカーフを被り、体全体を覆う衣服(türban)を身につけていた。実際、それほど注意していなかった。監視カメラが記録しているから。たった一本のバラを買った。アラビア語と英語を話した。お釣りを受け取らずに、アラビア語で『ハラース』と言った。私はその際に店の中で電話中だった。普通お客が来るとたくさん質問してくる、彼女は値段のほか多くを尋ねなかった。」

■テロリストの女性がイスティクラル通りで観光客のカメラに映りこんでいた

爆弾テロの前に一人の観光客がイスティクラル通りを携帯電話で撮影している際に、テロリストの女性の姿も捉えていた。映像ではテロリストが爆弾テロの前にベンチに座っていたことが確認されている。また、映像ではテロリストの女性は目だけ出して、口と鼻は覆われていたこともわかる。

シリアからトルコへ不法入国した[と言われている]当女性が、茶色のバッグを持っていたことがわかる。

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( 翻訳者:伊永勇人 )
( 記事ID:54459 )