テロへの報復の時―トルコ軍、シリア・イラクに越境攻撃
2022年11月20日付 Hurriyet 紙
ディヤルバクルとマラティヤの基地から飛び立った戦闘機に、武装無人航空機(SİHA)が支援した「鉤爪と剣」空挺作戦により、シリア・イラク北部のテロ拠点が爆撃された。国防省サイトから戦闘機の画像とともにアナウンスが行われ、「卑劣な者たちに非道な攻撃の責任を取らせる。テロの拠点はピンポイントで破壊される!」と述べられた。
昨日(11月19日)23時45分頃、ディヤルバクルに地上配備されている第八主ジェット基地司令部で動きがあった。基地司令部から次々と離陸した戦闘機は、夜の闇の中、シリア・イラク北部に向かった。
約2時間の間、間隔をあけて戦闘機に動きがあった後、国防省からシリア・イラク北部のテロ拠点に空挺作戦が実行されたとの情報が発表された。
■けじめをつける時
国防省がツイッターで行った空挺作戦に関する最初の声明では、滑走路から飛び立った戦闘機の画像も掲載され、「けじめをつける時だ!卑劣な者たちに非道な攻撃の責任を取らせる」と述べられた。
■SİHAが支援
シリア・イラク北部で確認されたテロリストの標的を爆撃した空挺作戦では、ディヤルバクル以外にマラティヤからも戦闘機が離陸し、バトマンから飛び立ったSİHAも作戦を支援したことがわかった。攻撃はテロ組織に大きな打撃を与えた。
■「テロの拠点はピンポイントで破壊」
国防省はその後、ツイッターで作戦の様子を投稿した。同省のツイッターアカウントでの投稿では、「テロの拠点はピンポイントで破壊される!」と述べられた。投稿された映像では、テロリストの標的を狙って攻撃されたことがわかった。
■「鉤爪と剣」空挺作戦
「鉤爪と剣」空挺作戦と名付けられた越境作戦により、PKK(クルド労働者党)/KCK(クルディスタン共同体同盟)/YPG(クルド人民防衛隊)やその他テロ勢力が無力化されたとの情報が国防省により共有された。声明では、「PKK/KCK/YPG等のテロリストを無力化することにより、イラク・シリア北部の市民や治安部隊に対するテロ攻撃の排除、国境の安全確保、テロの根源の撲滅を目的として、国際連合憲章第51条から生じる自国の自衛権に基づき、イラク・シリア北部地域および我が国に対する攻撃の拠点とされている地域に「鉤爪と剣」空挺作戦を実行した」と述べられた。
けじめをつける時だ!
卑劣な者たちに非道な攻撃の責任を取らせる!🇹🇷 pic.twitter.com/pnEbFDkOF7
―トルコ共和国国防省(@tcsavunma)2022年11月19日
■「スレイマニヤ、カンディル、シンジャールを攻撃」
CNNトルコのアフメト・テュルケシュ記者は、生中継で作戦の詳細を説明した。テュルケシュ記者は、「包括的な空挺作戦が実行されたとの第一報がきている」とし、次のように述べた。どの部門が参加しているかという詳しい情報が明らかになるだろう。トルコで2件のテロ攻撃があった。シリアに目が向けられた。最近、国防省は注意を引くような投稿をした。イスティクラル通りで亡くなった6人の市民の写真を投稿した。第一報によれば、スレイマニヤ、カンディル、シンジャールが爆撃されたと伝えられた。今日まで4つの作戦が実行された。「ユーフラテスの盾」、「オリーブの枝」、「平和の泉」、「春の盾」作戦。深さは両国で異なるだろう。シリア北部の作戦エリアに近い地域が爆撃されたとの情報がきている。
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( 翻訳者:安井 悠 )
( 記事ID:54497 )