トルコ・エジプト関係改善、3月に大使任命?
2022年12月09日付 Cumhuriyet 紙
アル・アラビー紙は、トルコとエジプトの両代表団が先日会談を行い、両国関係の改善に向けた新しい歩みが実現すると報じた。
アル・アラビー紙は、トルコ・エジプト間で先日、リビアや東地中海地方に関する諸問題、それに「トルコにおけるエジプト系敵対勢力の状態」などを議題にした会談を実施したと報じた。
同紙によると、両国の間ではリビアの問題について「両国のハイレベルの代表者が出席した会議の間に、議論の大部分が」行われたということだ。
会談では、リビアの新政府樹立を阻止するために両国の間での意思統一が確認され、個人レベルでの誤解は起こらなかったということが明らかにされた。トルコはリビア国民統一政府のアブドゥルハミード・ドベイバ首相を支援し、エジプトはトブルクを中心とした立法府のメンバーであるフェティ・バシャア氏を支援すると述べた。
会談でトルコ側は、リビアでの選挙実施までに合意に達した場合、エジプトに「十分な保証」を与える準備はできていると明らかにした。
■「シーシ・エルドアンの会談の日付を予想」
会談では、エジプトのシーシ大統領とトルコのエルドアン大統領で行われる可能性がある面談について、4月に1回など合計3回の実施が見込まれていることがわかった。
名前を明かさないことを条件にアル・アラビー誌の取材に応じたトルコのハイレベルの代表者は、両国間の交渉における代表者のレベルが大使級に引き上げられるのが「近い」と述べ、この進捗がこの3月に実施される可能性があると明らかにした。
■「話し合いに大きな進捗」
トルコの代表者は、トルコ政府が「両国間で大使を相互に派遣する決定が明らかにされた後、トルコのサーリヒ・ムトゥル在カイロ代理大使が大使に任命される」と述べた。
トルコの代表者は「両国間の現在の話し合いに大きな進捗が見られた」「誤解があった点については意思統一に達している」としたうえで、トルコ政府が「ムスリム同胞団のメンバーを1人もエジプトに戻さず、一方でトルコはエジプト政府に対するいかなる敵対的な政治活動もその実施を許可しない」と述べた。
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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:54602 )