■世界的技術を有する医療都市…エジプトは20カ国向けに感染症ワクチンを国内製造する
【カリーム・ハサン】
「ワクチンとバイオテクノロジー都市」構想、および最新の医療用ドレッシング材を製造する「PIL Middle East and Africa」社という、2つのプロジェクトの実施が本格的に進んでいる。
両プロジェクトはイスマイリヤ市郊外の37ファダーンの敷地で、主に民間企業との協力、そして多数のグローバル・パートナーシップのもと、国家サービス事業機構(NSPO)によって実施されている。実施が完了すれば、両プロジェクトは最新の国際規格と技術を備えたエジプト医療産業の牙城となるだろう。
「ワクチンとバイオテクノロジー都市」構想、および最新の医療用ドレッシング材の製造会社という2つのプロジェクトは、エジプト国民の国家健康安全保障として、ともに国家バイオロジー戦略プロジェクトに数えられており、エジプト国内でのワクチン製造と世界に通用する最新技術の移転に取り組む。
両プロジェクトの実施計画には、エジプトの有名名門大学との連携構築のほか、プロジェクト実施完了後の人材確保のため各大学・学術研究機関から最も優秀な学生を選抜することが含まれる。そして、両プロジェクトを通してこの医療都市が、エジプトが現段階で推進するデジタル・トランスフォーメーション(DX)の様々な手法に立脚したスマートシティとして医療の大きな牙城を築くことを目指す。また、グリーンプロジェクトのための国家イニシアチブの枠組みで、最新の太陽エネルギー利用システムを各所へ設置することによりグリーンシティを実現するとともに、ガバナンスと迅速な意思決定に基づいた都市経営を行うことを目指す。
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( 翻訳者:下宮杏奈 )
( 記事ID:54665 )