トルコ統計局、2021年の人口発表
2022年12月19日付 Cumhuriyet 紙


トルコ統計局は、2021年の人口及び戸数データを発表した。これによると、共和国初期に行われた1927年人口調査の結果によると、1364万8270人だったトルコの人口は、継続的な増加傾向を示し、2021年に8468万273人に達した。[建国は1923年]

性別による人口分布を見ると、共和国初期は、先の戦争の影響で女性の人口が男性の人口より多かったが、年が経つにつれて女性と男性の人口はほぼ同じになった。

男性の人口は1927年に656万3879人だったが、2021年には4242万8101人となった。

女性の人口は1927年に784万4391人だったが、2021年に4225万2172人となった。

トルコの人口増加速度を年ごとに分析すると、1935年に2.11%だった人口増加速度は2021年に1.27%だった。

■トルコの人口の年齢構造は変化

人口ピラミッドは、人口の年齢と性別の構造において生じる変化を示すグラフィックとして定義されている。

トルコの1935年、1960年、2000年、2021年の人口ピラミッドを分析したところ、保健分野での発展と生活水準及び福祉水準の向上に関連して、出産と死亡の速度が落ち、出生時に見込まれる寿命が延びたことによって、人口の年齢構造の形が変化したことが確認されている。

この状況に関連して、高齢人口が増加し、平均年齢が上がった。子供と若年層の総数は人口の中での割合を下げた。トルコは割合的に見ると高齢者人口の構造を持つ国に比べると、まだ若年層の人口構造であるが、高齢者人口は数的にはかなり多い。

■平均年齢が上昇

人口の年齢構造の評価において使用される重要な指標の一つである平均年齢は、トルコでは1931年に21.2歳であったが、2021年には33.1歳になった。性別によって分析すると、1935年に男性が19.1歳だった平均年齢が2021年に32.4歳、女性はというと1935年に23.4歳だったが2021年には33.8歳へと上昇した。

■生産年齢人口の割合が上昇

トルコで1935年に54.7%だった生産年齢人口として定義される15歳から64歳の層が人口に占める割合は、年を追うごとに増加して、2021年に67.9%に達した。他方、子供として定義される0歳から14歳の層が人口に占める割合は、1935年に41.4%だったが、年を追うごとに減少傾向にあり、2021年には22.4%に落ちた。高齢者人口として定義される65歳以上の年齢の人口はというと、1935年に3.9%だったが、2021年に9.7%に上昇した。

■未婚の割合は男性の方が高い

トルコでの年齢と性別による婚姻状態の分布を分析すると、男性の未婚率は女性に比べるとさらに高い。女性はというと、配偶者が亡くなった率と離婚率は男性よりも高い。他方、大部分を構成する婚姻率は、どの年でも男性と女性がお互いに近い率である。

■教育割合

トルコで1970年に小卒の割合は28.8%であったが、2021年には22.5%となった。小学校、中学校あるいはこれに類いする学校の卒業者の割合は、1970年に3.6%であったが、2021年には25%に達した。

高等学校あるいはこれに類いする学校の卒業者の割合は、1970年には2.6%であったが、2021年には22.4%となった。他方、高等教育卒業者の割合は1970年には1%であったが、2021年には17.6%に達した。

トルコでの最終学歴状況を年毎・性別で見ると、1970年に男性で36.5%、女性では20.9%と、小卒の割合がより多いことがわかる。他方で、2021年には初等教育、中学それに類する学校の卒業者の割合がより高いことがわかる一方で、女性の場合は25.6パーセントと小卒の割合がより高いことがわかる。

我が国で年毎・性別で高等教育卒業者の分布を見てみると、1970年では男性の1.3パーセント、女性の0.6%が高等教育卒業者とわかる。2021年では高等教育卒業者の割合は両性ともに増加しており、男性では18.5%、女性では16.7%となっている。

■県間の移動転居

我が国で2007-2008年では3.18%の県間の移動転居があったが、年毎に増減の推移を示して2021年には3.28%となった。言い換えると、2021年には277万7797人の移動があった。このうちの47.5%が男性であり、52.5%が女性である。

トルコに居住する8468万273人の94.9%の出生地がトルコであり、3.7%が国外とわかる。出生地不明の割合は、1.4%である。居住している県で生まれた人の割合は63.8%で、居住地と出生地の異なる人の割合は31.1%である。

■ブルガリア出身者が一位

トルコで居住するが出生地が国外である314万1351人の中でブルガリアで出生した人が11.4%で第一位となった。これに次いで10.5%でドイツ、10.4%でイラク、8.8%でシリア、5.7%でアフガニスタンとなっている。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:54695 )