チュニジア:「冬のスイカ」がチュニジアで論争を巻き起こす(1)
2023年01月06日付 al-Quds al-Arabi 紙
■「冬のスイカ」がチュニジアで論争を巻き起こす(動画)
【チュニス:本紙】
チュニジアのSNS上に、スイカの実を切っている高齢男性を映した動画がアップされた。男性によるとこのスイカは、「昨年12月の間に熟した」ものだという。当該の動画は、主に降雨量の不足や冬の遅れに苦しんでいるチュニジアにおける気候変動がもたらす「負の」影響について広い論争を巻き起こした。
この動画では、ベン・カルダーン市(南東部)出身の60代の男性が、「気温上昇が続いており、冬(の到来)が遅れていることからスイカの種を植えてみた」ところ、「数日後に発芽し、後に自然な甘さの実をもたらしたことに驚かされた」と語っている。
当該の動画は広い論争を巻き起こした。この事態をジョークとしてとして扱うことに訴える者がいる一方で、特に冬の遅れ、気温の継続的な上昇、各ダムにおける水量の減少が生じているなかで、国内の気候変動がもたらす結果について警鐘を鳴らす者もいた。またこうした変動は実際に、農業国であるチュニジアにおける農期に影響を及ぼした。
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( 翻訳者:雨宮有希 )
( 記事ID:54784 )