オルタキョイ・レイナ襲撃の容疑者、証拠不十分で無罪判決
2023年01月26日付 Cumhuriyet 紙
イスタンブルのオルタキョイにある「レイナ」で2017年初頭に39人が殺害された夜、ISISと関係があるとされたクラウ・ユマウエル氏は、証拠不十分で無罪となった。
イスタンブルのオルタキョイで2017年に「レイナ」という遊興施設で虐殺を行ったアブデュルカディル・マシャリポフ氏がトルコで会った人々の一人であり、イスラム国(ISIS)メンバーでもあるとされることからカイセリで拘束された東トルキスタン出身のクラウ・ユマウエル氏は逮捕された。
ユマウエル氏は、2017年12月21日に第4重罪刑事裁判所で審理された訴訟で、「武装テロ組織のメンバーである」罪で懲役6年3か月を言い渡された。ユマウエル氏の弁護士が判決に対し上告した後、最高裁判所第16刑事法廷は容疑者の電話の調査が不十分であるとして、虐殺を企てたマシャリポフ氏も会ったコードネーム「トゥルパル」という人物に会ったか否かを確認することを求め、判決を覆したのち案件を地方裁判所に差し戻した。この決定の後、再びカイセリで裁判官の面前に立ったユマウエル氏は、4月に行われた最初の公判で釈放された。
■「ISISと一切関係はない」
2020年9月22日に行われた審理には、非勾留中のクラキユ・ユマウエル被告が弁護士スラジェッティン・エレン氏と出席した。
通訳を伴い証言したユマウエル氏は、以前の供述を繰り返し、「通訳者のミスがありました。私は無実です。ISISと一切関係はありません。」と話した。
被告の弁護士であるエレン氏は、「私のクライアントは当初から組織と何の関係もないと話しています。彼が無実であることの証拠は確かです。」と話した。裁判所は、非勾留中のクラキユ・ユマウエル被告を証拠不十分のため無罪とした。ユマウエル氏に下された判決に対し裁判所の検察官は異議を唱え、判決を再度最高裁判所に委ねた。
再審理を担当した第3刑事法廷は、被告に与えられた判決への異議申し立ては適切と見なされないと主張し、上告を棄却し、無罪判決を支持した。最高裁刑事法廷による判決支持は全会一致で行われたと明らかにされた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:小鉄礼子 )
( 記事ID:54892 )