フィンランド警察は、コーラン焼却が「宗教的平和」の侵害であり、この国で処罰されるべき犯罪であると明らかにし、コーランを燃やすことは許されることでないと伝えた。
スウェーデンは、現在NATO加盟のためトルコによる承認を待っている状態で、三国間で協定を結んだ際には、テロとの闘いに関して具体的な措置を講ずると約していた。それにもかかわらずスウェーデンは、まずクルディスタン労働者党(PKK)/クルド人民防衛隊(YPG)の支持者がエルドアン大統領に行った侮辱行為に目をつぶり、その後、極右政治家ラスムス・パルダン氏がトルコ大使館の前でコーランを燃やすのを許した。
■「表現の自由」を口実に言い逃れ
この二つの低俗な事件に対しトルコは厳しい態度を示した。レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、スウェーデンに対しNATO加盟への扉は閉ざされたと通告した一方で、スウェーデンは二つの事件を「表現の自由」として言い逃れた。
スウェーデンで議論が続く中、デンマークの極右政党ストラム・クルス党を率いるラスムス・パルダン氏は挑発を続行し、1月27日には在コペンハーゲン・トルコ大使館の前でコーランを燃やした。
■スウェーデンに対する訓戒的発言:コーラン焼却は許さない
このような展開を見せる中、フィンランドは昨日、スウェーデンに対する訓戒に値するような態度を示し、イスラム教の聖典であるコーランをフィンランド国内の公の場で燃やすことは許されないと伝えた。
フィンランド通信社STTの報道によると、フィンランド警察はコーラン焼却が「宗教的平和」の侵害であり、この国で処罰されるべき犯罪であると明らかにした。
■警察が介入
また警察の発表では、あらゆる宗教の聖典が、公然と焼却されたり他の方法で冒涜された場合には、警察が介入すると明らかにした。
■フィンランドの加盟申請は別途検討の可能性も
メヴリュト・チャブシュオール外相は、昨日行った会見の中で、フィンランドの加盟申請はスウェーデンの申請とは別途検討される可能性があると明らかにし、以下のように述べた。
「問題を抱えた国と比較的問題の少ない国を区別することは、私からすれば公正な行いである。我々トルコとしては、NATOやこれらの国がこのような決断するならば、個別に検討する可能性があると考えている。我々の大統領も、『フィンランドのNATO加盟に関してはスウェーデンと別途検討することもあり得る』と既に発言している。」
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( 翻訳者:金子萌 )
( 記事ID:54928 )