与党政治家のAHBAP攻撃を受け、AHBAP支出予定を発表
2023年02月11日付 Cumhuriyet 紙


AHBAPの創設者ハールク・レヴェントは、ここ2日、政府に近い人物などからの攻撃にさらされている。SNSを通じて発言したハールク・レヴェントはAHBAP支出明細を発表した。

カフラマンマラシュを震源とする7.7と7.6の規模の地震の被害を受けた10県で救出活動や地震被害者のための寄付を集めたAHBAPとその創設者ハールク・レベントに対し、AKPやMHPの人物が攻撃をした。AKPのエルドアン大統領は、名前を出さずに批判した。

これに対しハールク・レベントは、SNSを通じて集めた寄付を被災地域でいかに使うかを公表した。有名人も登場するビデオを公開したレヴェントは、8億5千万トルコリラを目標としているといい、その明細を公開すると約束した。

レヴェントは以下のように述べた。
「地震発生の初日から被害地域にいる。AHBAPの救助隊も被災地に入った。我々は、いつもやっているとおり、AFAD(トルコ災害緊急事態管理局)との協力申し合わせにより、まずAFADと打合せをし、その後、被災地で何ができるかを考える。地震発生以来、必要物資の確保に努めた。被災地の仲間の報、告に基づき、必要とされるものを運びこむ努力をしたし、今もしている。それだけではない。トルコの各地から、トラックをだせない、あるいは救援物資を運べないでいる人たちに対し、支援グループを作った。」

■「我々の心も金も、被災地のすべてのニーズに開かれている」トルコ災害緊急事態管理局

「我々の仲間は、現地の関係者と連絡をとっているし、(とれていない場合も)とろうとしている。我々の心も金も、被災地の全てのニーズに開かれている。これからも、これまで同様、我々の仕事内容を発表し、映像化するようにしているし、これからもする。
購入した、またこれから購入する2000戸の簡易住宅に関し、ハタイ県から許可をえた。その他の地域の土地の状況を調べている。2000戸、3000戸の簡易住宅をさらに購入する。とくかく、我々に売ってほしい。簡易住宅に4億リラを予定している。
被災地に残らざるをえない被害者がいる。彼らの物理的、精神的な条件を少しでもよくするための簡易生活センターに、4億リラをあてる。
教育相と面会した。彼らからの情報を待っている。ご存じのように壊れたり被害をうけたりした多くの学校がある。できる限り、学校を修復する。これに1億リラをあてる。」

■「我々は約束を守る」

「支援を必要とする高齢者の支援のために、高齢社支援施設をつくることにした。これに1億リラをあてる。政府が我々に提供してくる場所に、学生寮をたてる。これに、1.5億リラをあてる。これらのプロジェクトを、早急に実現する。大統領にも、すべての政党のリーダーらにも、民衆に対してもいう。我々は約束を守る。
全ての仲間が今働いている。AHBAPを信頼してくれてありがとう。」

■AKPとMHPの関係者が攻撃した

MHPのイスタンブル県支部長を昨年12月に辞任したビロル・ギュルは、AHBAPを攻撃し、「寄付は、AFADにお願いしたい。AHBAPやUGURのような団体になされる寄付が、どれだけ地震被害者にいきわたるか、心配だ」と述べた。
ハールク・レベントと攻撃したAKPのクルシェヒル県支部運営委員のベルル・ジャン・ドアンは、「何万人もの善意の糧を、額の汗を、この二つの組織に食わせないようにすることが必要だ」と述べた。

また、エルドアン大統領も、支援はAFADになされるべきだと述べ、名前は出さずに、AHBAP論争に加わった。エルドアンは次のように述べた。

「被災地の最大の問題は、外から来た車がもたらす交通渋滞だ。現金の支援をAFADを通じてなされることが、混乱を防ぐ。AFADになされる寄付は、1クルシュ残らず、地震被災者のために使われる。一戸あたり、引っ越しのための支援と合わせ、1万5000リラを支給する用意をしている。家賃の支援も、特に行う。泥棒行為や、この苦しみを政治的に利用しようとするものは、赦さない。」

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班H )
( 記事ID:54993 )