エルドアン大統領、「大学はオンラインに移行し、寮を被災者に開放する」
2023年02月11日付 Hurriyet 紙
エルドアン大統領は地震で被害を受けたディヤルバクルとウルファで会見を行った。ウルファでの会見では、この地震の犠牲者が2万1848人に増えたと述べた。エルドアンは、ディヤルバクルでの会見では、「我が国の近年の最も大きな災害であった1999年の地震よりも3倍大きく、3倍破壊力があった」と述べた。一方、エルドアンは、「夏までの間、大学は休みにする。教育はオンラインの方法で実施する。学生寮機構の学生寮を(被害者の)宿泊所として使う」と述べた。
(中略)
■「被害の大きい地域に移動させている」
エルドアン大統領は、倒壊したビルだけでなく、10万単位の数といわれる建物が被害を受け、住めなくなっているとし、次のように述べた。
「現在までのところ、地震で命を亡くなった人は2万1043人に達した。このほか、8万97人のけが人がいる。この地震で、ディヤルバクルで7つのビルが完全に倒壊し、320に近いビルが使えなくなった。255人がなくなり、901人が負傷して病院に運ばれた。全被災地の犠牲者に神の安寧を、ご家族ご友人・親族の神のご加護を祈る。負傷者の方々の一刻も早い回復を祈る。一部町のでは、救出活動は終わった。一部では続いている。活動が終わった地域の救出隊を被害の大きいカフラマンマラシュ、ハタイ、アドゥヤマンに送っている。水曜日にカフラマンマラシュとハタイを、昨日はアドゥヤマンを、現地で見た。問題点を検出し、必要な対策を講じた。これらの地域での作業を一刻も早く終わらせ、遺体であろうと何であれ、瓦礫の下に、一人の国民を残さない。そして、急いで瓦礫を撤去し、新たな建設を始める。何百という住宅の基礎と上部を、新たにつくる。正確にいえば、地震で大きな被害を受けた町を、新たにつくりなおす計画を立てている。何週間かで、具体的な一歩を踏み出す。以前にヴァン、エラズー、マラティヤ、イズミルでの地震や、カスタモヌ、バルティン、シノプ、ギレスンの町で起きた洪水、アンタルヤやムーラでの山火事など、すべての災害で市民を共にあったように、ここでも傷を短い期間に癒す。1年はかかるだろう。しかし1年の間に、建設復興の活動を行う。先に述べた県で、地震や洪水からの復興をいかに成功させたかをみてほしい。ディヤルバクルやその他の9件でも、それを成功させる。国家の総力を注力している。財務省だけでも、この件で、100億を準備している。」
エルドアン大統領は、「私たちを信頼し、信じてほしい。我々は、国民を困難や貧困、路上に取り残さなかったし、そんなことはしない。AFADや、赤月社、市町村、NGO、ボランティアととおもに、地震の救援に当たっている。現時点では、国外からみたチームも合わせ、16万人が10県で実際に作業している。国の組織や慈善団体が簡易の食堂をつくり、被災者や救援隊に温かい食事を出している。軍や警察、ジャンダルマは治安を守るだけでなく、支援物資が効果的に分配されるよう、一生懸命、働いている。残念ながら、一部のグループ、政党かもしれないし、市民団体かもしれないが、不道徳かつ許しがたいことだが、この協働と共生を基礎にすべき時にさえ、なお彼らは、攻撃を仕掛けてくる。今は、ともにあるべき時だ。ともに働くべき時だ。今日まで、多くの地震や洪水、火事の悲劇をどう乗り越えてきたか、それを考えれば、神の許しにより、今日これを解決する力を、現政権は持っている。決して心配しないでほしい。トルコ国軍やその他の治安組織の船や飛行機、ヘリコプター、無人機、そして国中から寄せられた何千台もの重機が、この地域で活動している。様々な問題があるにも関われず、何千もの公務員が一生けん命、この地域の人々のために尽している。寒さや雪、不眠など多くの困難にもかかわらず命がけで尽してくれている救出隊やボランティアの人々に心から感謝する。自己宣伝や名声、利益、あるいは話題となるためではない、この隠れた英雄にどれだけ報いようとしてもそれができないことはよくわかっている。トルコ共和国大統領として、神が彼らに報いることを祈る。この困難な時に、救出隊をおくって我が国との協力を示してくれた全ての友であり兄弟である国々に感謝する。悲しみがいかに大きかろうと、国家と国民が、力を合わせてこの困難を乗り越えることを信じている」と述べた。
■ 大学は夏まで、オンライン教育に移行
エルドアン大統領は、すべての町の適当な場所に広がっているテント村の他、コンテナハウスや簡易住宅からなる避難センターの設立を始めたと述べ、次のようにつづけた。
「他の町に移ることを希望する被災者は、一定の計画のもと、ホテルや寮、公共の宿泊所に住んでもらう。今日、もう一つ、発表する。全大学の学生寮機構に属する寮も、このために使う。そのために、夏まで、今この時点で、再び休みにする。完全にオンラインで、教育を行い、大学をこの時点で休みにして、学生寮機構の寮を、宿泊所として使う。2日前、オスマーニイェにいた。2200人分の寮の建物は全く被害がなく、被災者全てを、その寮に住まわせていた。食べ物、飲み物もそろっていた。そこにいた人々の幸せそうな様子をみた。ここディヤルバクルでも、現在6663人分の寮がある。この地域の寮にも被災者を受入れ、こうしてテントから移ってきてもらおう。他の県に行くことを希望する被災者も、一定の計画で、ホテルや寮や公共の宿に住まわせよう。アパートを借りることを希望する人々には、引っ越しや家賃の支援を始めようとしている。トルコ航空は、被災地に行く救援の人々や、そこから他の地域に移行とする人々に対し、これも一定のシステムのもとで、無料にしている。」
(後略)
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班H )
( 記事ID:55005 )