駐アレッポイラン総領事の説明 イランによるシリア地震被災者支援計画
2023年02月07日付 Jam-e Jam 紙
シリアのアレッポ市駐在イラン総領事は、同国北部の地震被災地における最新の状況を説明した。
【ジャーメ・ジャム電子版】ナヴァーブ・ヌーリー駐シリアイラン総領事は、同国北部の地震被災地における最新の状況について、メフル通信の取材で明らかにした。
同氏は、シリア北部の地震発生地における最新の状況に関する質問に答えた際、以下のように発言した。「昨日(月曜)の朝方、大地震がトルコとシリアを襲い、アレッポ市でも激しい揺れが感じられ、不幸なことに多数の犠牲者と甚大なる損害をもたらした。」
ヌーリー氏は付け加えて、「このマグニチュード7.7の地震の余震は昨晩まで続き、それに対し我々は、アレッポでイランイスラーム共和国として助言できることがあればどのようなことでも助言し、あらゆる支援物資を搬入するよう尽力した」と述べた。
同総領事は、以下の通り強調した。「我々は月曜から、最大3000食になる保存食の配布作業を、家のない人々や地震の被災者へ向けて始めた。もちろん、食料配布活動は地震により住居を失った被災者や住居が安全な状態ではなくなった被災者に向けてより集中してなされるよう注意した。」
ナヴァーブ・ヌーリー氏はさらに強調し、「イランの持つ重機15台が地震発生後アレッポで瓦礫撤去作業と瓦礫の下敷きになった人たちの救出活動を始め、また、15台の救急車と医師・看護師から成るアレッポのイラン保険医療能力の全てを、地震発生後シリア国民の救援活動に投入した」と話した。
氏は以下の通り付け加えた。「イランの管理下にある技術部隊と支援部隊は、シリアの部隊のそばに配置され、この大地震により生じた甚大なる被害に直ちに対処するよう尽力した。また、我々は毛布やテントを配布することにより、冬の寒さに直面する被災者を支援することに努めた。」
駐アレッポ総領事は次のように付言した。「以上に述べたことは地震発生後1日目に我々が実行した計画であり、発生から2日目の本日は1万5000食の温食を、アレッポの人々に配布できるよう働いた。また、現在は昨晩空輸で到着した物資によって、テントに滞在するにあたっての被災者の問題解決に尽力している。」
同氏はまた、「我々は地震被災者へ向けた支援活動がより円滑に行えるよう、病院や援助部隊に配給するための燃料を供給した」と強調した。
ナヴァーブ・ヌーリー氏は、アレッポにおける地震の損害と犠牲者の統計に関する質問への応答中、以下の通りにも述べた。「アレッポ市では、現在までに発表された数字は決して高くはない。アレッポ県では、地震による死者はこれまでに200人以上と発表されている。救援センターはさらに100人の人が瓦礫の下に取り残されていると発表しており、救助活動が続けられている。一方、誰もが心配しているのは余震がまだ続いていることだ。このことが原因で、どの地震が本震なのか、あるいはいつ起こるのかということの判断が困難になっている。」
同氏は付言して、「現状では倒壊の可能性のある家屋が4000戸以上あるため、この問題はより大きな懸念材料となっている。このことが市民や責任者たちの不安を一層強めているのだ。」とした。
ヌーリー氏は続けて語った。「また我々は現在、当地の被災者に援助が直接届けられ、それにより支援がより速やかに行われるよう、テヘラン−アレッポ間の直行便の開設を目指し尽力している。」
氏は付け加えて、「イランの地震被災者支援の前例を顧みると、イランから専門家と人命救助にあたる部隊からなる救援チームを派遣することができれば、当地の人々に対しより良い支援を実施できると思われる。当然、救助チームは一刻も早くアレッポに派遣されねばならぬ。それは、地震発生から2日近く経っていることと寒さの厳しいことを考慮すると、彼らが被災者の救出に成功する確率は刻一刻と減少していくためである。」と述べた。
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( 翻訳者:AT )
( 記事ID:55009 )