イスラエル救助隊はなぜ、帰ったのか
2023年02月17日付 Cumhuriyet 紙


イスラエルで最も発行部数の多いイェディオト・アハロノト紙は、捜索・救助活動が続いている中、イスラエル救援隊が急いでトルコから去ることについて重要な報道を行った。

カフラマンマラシュ県を震源とする地震の後、世界中でトルコに向け救援隊が駆けつけ始めた。この過程で、救援隊を被災地に送った国の中にイスラエルもいた。正式的な報告によると、イスラエルはアゼルバイジャンに次いでトルコに最も多くの人員を送った国だった。

同時に、イスラエル政府のSNSによって投稿された画像では、トルコにやって来た救援隊の何人かの顔がぼやけていることが注目された。

捜索・救助活動が本格化しているなか、イスラエルの救援隊が急いでトルコから立ち去ることを決定したというニュースがマスコミに流れた。これについて、テロの脅威から他の様々なセキュリティ予防措置までと、さまざまな主張がなされた。

■「武器の引き渡し」要求

イスラエルで最も発行部数の多いイェディオト・アハロノト紙のインターネットポータルであるYtnetの主張によると、トルコにやってきた救援隊の中に、イスラエル軍の特殊部隊であるシャルダグ(Shaldag/5101隊)所属の兵士もいた。

「伝えられるところによると、救助隊に、『トルコへの入国の際、武器を引き渡すよう求められた。』トルコ当局はイスラエル救援隊に、『この状況は我が国では容認できない。他の救援隊同様に振る舞うことを期待している』といった。しかし、両国当局からこの外交的事件に関するなんの報告もなかった。」

■大使館による介入

Ynetによると、現場のイスラエル責任者は、トルコ当局に対して彼らに向けられた脅しは、他の救援隊に対するものとは異なるものであると説明しようとしたが、その試みは無駄であった。

伝えられるところによると、トルコ当局は、イスラエル救援隊に「あなた方は、ただ自分たちの安全性を求めているだけだ。我々はこれを容認することはできない。」と述った。同紙は、在アンカラ・イスラエル大使館の代表者も同様にこの問題に介入しようとしたと述べ、彼らも同じ返答を受け取ったと伝えた。

■シャルダグ隊

通称シャルダグ(shaldag)として知られている5101隊は、イスラエル空軍(IAF)内で活動している特殊部隊である。イスラエルの主要な特殊部隊の一つである5101隊の本部は、地中海沿岸都市リション・レジオンの近くにあるパルマヒム空軍基地にある。

■専門分野

イギリスの特殊部隊SASから着想を得たこの部隊は、「秘密作戦、戦闘下での捜索および救助、コマンドー方式の攻撃、人質救出、非合法な戦争、長距離潜入、軍事情報戦略、特殊作戦、敵地偵察・潜入」の分野を専門とする。

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( 翻訳者:ザハラン・ヨメナ )
( 記事ID:55057 )