地震後、何百人ものシリア人帰国
2023年02月17日付 Cumhuriyet 紙
BBCのジェームス・グレゴリー記者の報道によると、トルコ政府は、地震が襲った県から身分証を持って出国するシリア人に最大6ヶ月の間トルコを離れる許可を与えた。この変更は何百人ものシリア人が国境ゲートで何時間もの列をなす原因となった。
トルコで暮らしている何百人ものシリア人は、先週発生した破壊的な地震後に戦争が破壊を招いているシリアに戻った。
BBCのジェームス・グレゴリー記者の報道によると、トルコ政府は、地震が襲った県から身分証を持って出国するシリア人に最大6ヶ月の間トルコを離れる許可を与えた。
この変更は何百人ものシリア人が国境ゲートで何時間もの列をなす原因となった。
12年前に内戦が勃発してから現在まで公式の数では、およそ400万人のシリア人がトルコに定着した。
先週発生した地震で生き残った一部の人々は、おそらくは何年も会っていないシリアの家族と再会するために国境ゲートに向かった。
そうしたひとりがリームさんである。毛布に包んだ9ヶ月の赤ん坊を抱えて、家が破壊された後にシリアに戻ろうとしていると語った。
彼女は、BBCに震災後にトルコではシリア人に対する敵意が増していると思うと話した。
「身を寄せる他の場所を探したが、[トルコ人たちは]私たちを追い払い、シリアに戻るよう言った。」
「モスクに留まろうとしたが、私たちを追い出した。テントも貰えなかった。子供たちと路上に止まれと。どこに行けと。」
家族、大きな荷物を抱えて列に並んだ人の大半は、国境で事務作業が終わるのを待っている。
アッバース・アル=バクルさんは、フランスの通信社AFPに、地震の震源地カフラマンマラシュの家が破壊された後、シリアに戻ろうと思ったと語った。
ジルヴェギョズ国境ゲートで「シリアでは12年間問題が起こっている、でも今は大惨事にあるのはトルコである」と言った。
地震ではトルコに暮らす凡そ1500人のシリア人が亡くなったと考えられている。
トルコで命を落とした人の数は現在のところ3万8千人を越えて、共和国史上最大の惨事となった。
シリアでは5800人以上が亡くなった。大半がシリア政府に敵対する反体制派が支配する北西地域の住人である。戦闘は救援活動を一層混乱させた。
国連は、金曜日の発表の中で、地震発生後に援助物資を運ぶ140台以上のトラックがトルコからシリア北西部に入ったと伝えた。
地震前は、ほぼ全ての人道支援は、唯一の国境ゲートから、つまりジルヴェギョズ国境ゲートの対面にあるバーブ・アル=ハヴァ国境ゲートを通してであった。
今週初めに、シリアは、地震及び戦闘が被害を及ぼした地域に国連がより一層の援助物資を持ち込めるよう、さらに二つの国境ゲートを開けるのを認めた。
国連の報道官ジェンス・ラーケは、ジュネーブで報道陣に対し「連日トラックが通過するものと願っている」と述べた。
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班S )
( 記事ID:55060 )