地震で身寄りを失った子どもたちは教団の手にあるのか?
2023年02月19日付 Cumhuriyet 紙

身寄りがなくなった地震被災者の子供たちがİHHの別荘に置かれていると噂された。財団側はこの主張を否定した。関係省は、「身寄りのない子はいない、被害も見られなかった」と述べた。野党は「懸念している」と発表した。

カフラマンマラシュで発生した二つの地震で生き残った子供たちの一部が消息を絶っているという噂が司法に持ち込まれた。子供たちがイスタンブルの[アジア側]ベイコズにある別荘に置かれていると噂されている。この噂に次いで、その場所に私たちは向かった。ベイコズにある問題の別荘で3-4歳の子供たちが窓から外を見ているのを目撃した。

目撃者の一人は、20-30人の子供がここに連れられてきたと主張した。別の目撃者は、[入り口に守衛のいる]住宅地で子供たちに出くわしたとして、「遊んでいるところを見ました。尋ねると、父親がいないと言いました。14歳くらいの子供たちを見ました。その中には外国人と思われる子供たちもいました。トルコ語を話せませんでした。」

■İHH否定

ハルクTVのフラト・フストゥク記者に話した子供たちは、ハタイのアンタキヤからイスタンブルに連れてこられ、父親が死亡しており、財団によってここでもてなされていると口にした。人権・自由(İHH)人道援助財団はまずこの噂を否定した。次いで一部のマスメディアが当該別荘の子供たちが問題の人道援助財団によってその場所に連れてこられ、そこでボランティアによって面倒を見られていると主張した。それに次いで「当財団は子供用にいかなる施設も持っていないと同時に、被災地域から子供たちを連れてきて家に置くような作業もしていない」と述べた。

■省の発表

家族・社会サービス省もこの問題に関し発表を行った。「当該場所を警察、ベイコズ社会サービスセンター職員と共に訪問した。検証の結果、その家では身寄りのない、いかなる子供も確認できなかった。別荘にいるのは、シリアでの戦争で配偶者を失った外国籍の女性と子供たちである。子供たちについて、きちんと面倒が見られていると確認した。不当な被害が見られなかったことは別荘訪問後に発表された。当ご家族には本省のサービス、このサービスを必要とした際に連絡することができる連絡ツールを適切に紹介した。」

■不動産サイトに広告

ある不動産サイトには当別荘の広告があるのが注意を引く。広告の中では「別荘は長期的なゲスト同様に短期的な地震被災者にも割り当てられた。母親と孤児たちが訪れ、避難している」と書いているのが見受けられた。

■教団が以前に何をしたのか見てきた

共和人民党(CHP)のアンカラ選出国会議員のガムゼ・タシュチュエル氏は、「初日から同省はこうした子供たちに関わる噂について『心配しないでください。本省は子供たちを保護します』と返答していた。最初に現代法曹家協会の発表を否定した。全く透明性から程遠い仕切り方をしている。この国の教団、新興宗教教団、あるいはこの種の組織が以前にどんなことを仕出かしてきたのかを見てきた。そのことは今も続いている。今も数多くの学生寮を空にしようとしている。『それで十分ではないのか、そこここに子供たちを収容するのに』」

タシュチュエル議員はこうした子供たちについて言われる噂に関し、与党に以下のような質問を向けた。

1. なぜ最初否定した情報を、後に認めたのか。何人の子供を保護したのか。
2. 子供たちの安全のために何をしているのか。動向を注視しているのか。
3. 保護を必要とする子供たちへの支援は十分なのか。
4. 何人の子供が養親に与えられたのか。数字の公表を求める。

■ヒラヌール財団に触れた

CHPのエスキシェヒル選出国会議員ジャーレ・ヌール・シュッル氏は「私は10日間にわたって被災現場にいた。そこにいた子供たちを家族・社会サービス省が保護したと言われた」と述べ、付け加えた。

「ただ、そこには大変な大混乱があり、これらのことを確かめるのは難しい。すべての瓦礫を除き、行方不明者が出てきたら、捜索が可能になる。クルックハンで捜索を行った。「13歳くらいの子が一人でいた」という人々がいた。例えば、その子はどうなったのか。一つ一つ調査する必要がある。家族・社会サービス省の疑念のある見解については、人々が一連のことを言い出すのは当然である。同省の過去の態度は、ヒラヌール財団の事件について2年間も知っていたにもかかわらず何ら対応せず、以前の事件では一度言ったところで何も対応しないというように振る舞い、このことが疑念に導くのである。現場の状況はまさにカオスだった。十分な対応ができなかった。誰がどこというふうに。」

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班S )
( 記事ID:55073 )