ベシクタシュ監督ギュネシュ、クラブ会員を辞したバフチェリに返答
2023年02月26日付 Cumhuriyet 紙
サッカークラブのベシクタシュのシェノル・ギュネシュ監督は、クラブ会員を辞した民族主義者行動党のデヴレト・バフチェリ党首の「無観客試合にせよ」との発言に返答した。ギュネシュ監督は「告発、侮蔑、排除、これらを避けねばならない」と返答した。
ベシクタシュのシェノル・ギュネシュ監督は、0-0で終わったフラポルトTAVアンタルヤスポルとの試合後に民族主義者行動党のデヴレト・バフチェリ党首の発言に対する質問に答えた。
バフチェリ党首は、ベシクタシューアンタルヤスポル戦前に「政府よ辞職せよ」とのスローガンが発されたのを理由にベシクタシュチームに向けて「トルコが世紀最大の地震大惨事に取り組んでいる際に、フェネルバフチェーコンヤスポル戦の際に観客席から辞職のスローガンが投じられるのは、無責任かつ無配慮である。今日対戦が行われるガラタサライーアランヤスポル戦、ベシクタシューアンタルヤスポル戦で同じように辞任の声が高まる場合、クラブが[政治の]道具となり、罠にはまっているのが明確になるだろう。全クラブ会長が無観客試合とするか、必要な措置を講じて試合を実施する件で緊急かつ必要な対策を採るのは不可欠である」と発言した。
バフチェリ党首は、ベシクタシューアンタルヤスポル戦後にベシクタシュ・クラブ会員を辞めたと伝えた。
記者会見の際にベシクタシュのシェノル・ギュネシュ監督に次のような質問が行われた。
「教え手かつ導き手であるシェノル・ギュネシュに尋ねたい。人々が悲観している状況の中、再び元気を取り戻す必要がある。私たちも導き手を求めている。この悪い雰囲気から抜け出すのに、暮らしを元に戻す必要がある。良い一歩を踏み出すのにご提案がありますか。ご存知ないかも知れませんが、試合の際に『必要なら無観客試合にすべき』との発言がありました。普通の暮らしに戻るという点で、導き手として仰ることとともに、政治家の姿勢をどのように思われますか。」
ギュネシュ監督は、トルコが困難な時を過ごしていると語り、バフチェリ党首の発言に次のように答えた。
「私たちの国は困難な時を過ごしている。深い悲しみにある。でも良いことも目にできた。トルコは心を一つにした。なす術が無いかのようにみえる時期に、このことを忘れることなく未来に向け一歩を踏みださなければならない。深い悲しみを経験した。
今回の諍いを正しいものとは思わない。より一層ともに取り組みべきである。問題の全てを議論すべきであった。試合の実施、無観客試合…。今何らかの発言をして話の流れを変えたくない。今後話し合うべき問題である。あらゆる見解について、告発、侮蔑、排除、これらを避けねばならない。
皆がまとまらねばならない。一部の言葉は本来の意味を失った。元に戻る可能性はあると思う。国として敵を作り出すことなく、当面の問題を除くことができる。」
(注)ベシクタシュのシェノル・ギュネシュ監督は2002年サッカー日韓W杯でトルコ代表の監督であった。
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班S )
( 記事ID:55118 )