国会国家安全保障外交政策委員会の委員が本紙インタビューで説明 政府はグロッシをイランに入れてはならない!|米国は2国間ルートを通じたイランとの直接交渉を追求|交渉上の問題は解決に向かうのか?(1)
2023年03月01日付 Hamshahri 紙


 国会国家安全保障外交政策委員会のマフムード・アッバースザーデ委員は、グロッシ氏がイランに来るたびに問題を解決しないどころか大きな諸問題を生み出しているため、しばらくの間政府は同氏をイランに入れるべきではないと提案しつつ、2国間ルートを通じたイランとの直接交渉を米国が追求していることを明らかにした。

【本紙−ファターネ・アハディー】国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長がテヘランを訪問する予定だ。この訪問の重要性は何かということや、この訪問がイランにとってよい結果をもたらすのか、あるいは再訪問といったような問題を引き起こすのかということを今見ておく必要がある。

 国会国家安全保障外交政策委員会のアッバースザーデ委員は、グロッシ氏をイランに入れるべきではないと考えている。なぜなら、同氏はイランに来て適切な行動を取っておらず、訪問時にはきまってイランに対して有効な弱点や問題点を探そうとしているからだ。
 以下は、85年[西暦2006/07年]に内務省政治局長を務め、元イーラーム州知事で現在は国会国家安全保障外交政策委員会委員を務めるマフムード・アッバースザーデ・メシュキーニー氏への本紙インタビューである。

−IAEAのグロッシ事務局長のテヘラン訪問は、JCPOA再建交渉の問題解決の糸口を示唆していますか?

ええ、この訪問は対話のもつれを解く糸口になり得ます。概して、透明化と相互接近に向けたあらゆるコンタクトやステップは全てきっかけになり得ます。
 しかし、私はこのグロッシ氏の訪問にこうした特性は無いと考えます。なぜなら、彼らはイランとの問題を解決したいと考えていないからです。彼らは問題解決に向けた考えを持っておらず、グロッシ氏もこうした問題の解決のために来るわけではないのです。

 グロッシ氏がイランを訪問するときはいつも情報を入手して持ち込み、それをイランの事案の解決や正常化のために使う代わりに、そうした情報から疑惑を抽出し、それを訪問の主要案件にすり替えてきたのです。こうした疑惑は別の問題を顕在化させ、またそうした疑惑をイラン・イスラーム共和国に不利益となるよう利用してきました。

 グロッシ氏をしばらくの間イランに入れるべきではないと私は提案します。なぜなら、グロッシ氏がイランに来るときはきまって問題を解決しないどころか大きな問題を生み出しているからです。外務省の同僚たちは、これまでに何十回も試された人物をまたも試したがっているようです。

 上述の理由から、グロッシ氏をイランに入れるべきではないと考えます。彼はプロトコルの枠組みの中でイランに来るべきです。事前に質問を提出し、そのうえでその答えを得るためにイランに来るべきです。またその答えも特定の枠組みの中で受け取るべきです。私が政府の立場だったら、グロッシ氏をイランに入れることなどしないのですが。

−(2)に続く−

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( 翻訳者:OK )
( 記事ID:55166 )