国会国家安全保障外交政策委員会の委員が本紙インタビューで説明 政府はグロッシをイランに入れてはならない!|米国は2国間ルートを通じたイランとの直接交渉を追求|交渉上の問題は解決に向かうのか?(2)
2023年03月01日付 Hamshahri 紙


(続き)
−アミールアブドッラ-ヒヤーン氏はイラク訪問時にイラクのフアード・フセイン外相の発言を引用して、JCPOA協議復帰の準備ができているという米国のイランに対するメッセージを公表しましたが、現在米国はこれを否定しています。この否定を米国の矛盾した行動の一つと解釈できますか?

 私の知る限りでは、米国側は2国間チャンネルを通じた我が国との直接交渉を追求しています。もちろん、私は直接交渉に反対ではありません。しかし何らかの前提条件をもってこの行動は行われるべきです。JCPOAに生じている問題の原因は米国にあるのですから、まずは署名義務が明確にされなければなりません。
我々は合意するために交渉します。署名するために合意します。実行するために署名します。彼らが署名を反故にして約束を実行しない場合には、直接交渉は役立ちませんし間接交渉だとしても役立ちません。
 我々が現在米国との間に抱えている第一の問題は、発言と合意と対話の有効性に関わる議論です。彼らが自身の発言を守るでしょうか。発言を守らない者がいる場合には、その者との交渉は無意味で無駄です。そうでなければ[発言したことを守るのであれば]、我々と米国との間に問題はありません。

−欧州諸国の制裁が続いていることや英国が最近数か月でイランに対して5つの制裁パッケージを課したこと、またイランも欧州当局者らに対し警告を通知したことを踏まえ、こうした課題を抱えているイランと欧米の関係について、どのような見通しがあるとお考えですか?

 こうした制裁や脅迫が対話の一部なのでしょう。対話は言葉だけでなく、文書や行動、振る舞いや態度によっても行われます。欧州側は、まずどれだけ自分よがりか確認すべきです。彼らは独立した行動を取りながら世界とも連携を取り、自らの独立性や価値観やテリトリーを守りたいと考えています。我々は彼らのこうした権利を認めています。彼らも我々の権利を認めなければなりません。
 我々は彼らの生き方に決して反対しません。彼らも我々の内政上の問題に関与すべきではないのです。欧州側は脅迫と制裁と対話を同時に行うことはできません。我々としても、倫理的かつ道理の通った彼らとの適切な関係を追求しているのです。

 この状況では、イランと西側との関係は確実に良い方向に進まないでしょうが、彼らは自身の行動を改めなければなりません。我々も内部能力で国家運営をしなければならないと学びました。
世界は欧米諸国だけではありません。たった7か国だけではなく、世界には200を超える国があるのです。経済大国も欧州4か国と米国だけではありません。現在、多くの国が経済において米国より進んでいます。国際通貨もドルだけではありません。どの国も取引可能な通貨を持っています。

 現在でも、国内資源に基づいて国家を運営することは歴史的義務です。我々は世界の石油の10%、世界の天然ガスの16%、世界の鉱石の数%を有しています。我々は世界の人口のわずか1%を占めているに過ぎませんが、威厳を持って先進的に国家を運営することができるのです。

−(了)−

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:OK )
( 記事ID:55175 )