災害緊急事態対策庁(AFAD)のにデータによれば、13時55分にボルを震源とするマグニチュード4.8の地震が発生した。揺れはイスタンブル、アンカラ、デュズジェでも感じられた。多くのソーシャルメディア利用者が地震に関する文章を投稿した。地震を受けて、ボル県のエルカン・クルチ知事、イスタンブル県のアリ・イェルリカヤ知事は地震による被害がなかったことを発表した。一方で、ボル県知事府は県内の学校を1日休校にすると伝えた。
AFADは「ボル県で13時55分にマグニチュード4.8の地震が発生した」と伝えた。震源の深さは8.13㎞だという。
■イスタンブル、アンカラ、デュズジェでも感じられた
ボルでの地震はイスタンブル、アンカラ、コジャエリ、サカルヤ、デュズジェの各県でも感じられた。多くのソーシャルメディア利用者が地震に関する文章を投稿した。
■イスタンブル県とボル県知事の発表
ボル県のエルカン・クルチ知事は地震後、「本県では被害は全くなかった、調査を継続している」と述べた。イスタンブル県のアリ・イェルリカヤ知事は「AFADのデータによると13時55分にボルを震源とするマグニチュード4.8の地震が発生した。イスタンブルで地震による被害は報告されていない。アッラーが私たちの国をすべての災害からお守りくださるように」と投稿した。
■AFAD代表セゼル氏:被害は確認されていない
AFADのユヌス・セゼル代表は「ボル県で発生したマグニチュード4.8の地震後、現在のところ被害は確認されていない。現地調査は続いている。この地域の人々へお見舞い申し上げる」と投稿した。
■エルソイ教授:注視しなければならない地震
CNNトルコの地震解説員シュクリュ・エルソイ教授は、ボルで発生したマグニチュード4.8の地震について所見を述べた。
1999年に連続して2度地震があった。一つ目はコジャエリ、もう一つはデュズジェで起きた。デュズジェ地震を引き起こした断層の東端はボル山にまで及んだ。我々の知見では、ある地域で地震がきたとしても、その断層に沿った地震であれば長く続かない。今日、マグニチュード4.8の地震はデュズジェ地震の東であるため、注視する必要がある。マグニチュード4.8は特に注視する必要がある地震だ。
大地震が来る前に前兆地震を知ることはできないが、我々がしているのは地震発生地の分析だ。マグニチュード4.6、4.8の地震は過去数年間に発生しており、当時も同様のことを、つまり大地震の予想ではないと述べた。これが我々が今言えることだ。
■「余震は1,2日間続く可能性がある」
平均的深さで、浅いと言える。イスタンブルでも感じられたそうだが、この浅さが広範囲で感じられたことと大きく関係している。マグニチュード4.7以下の余震が予想されており、1,2日間続く可能性がある。
もちろん破壊的ではないが、感じることのできる地震だ。建物内で感じた人々の恐怖は当然だ。
その後に大地震が予想されているというわけではないが、習慣としてマグニチュード4.5以上の地震が起きたときは通りに出て空気を吸うことを徹底する。
(マグニチュード4.5以上の)余震は44または45回あった。アダパザル地震があったし、そのほかにももちろん地震は起こる。数か月前にはドュズジェでマグニチュード6の地震が起きた。マラシュ地震が起こった場所から離れているが、我が国ではここ数か月、深刻な活動状態が続いている。
マラシュ地震はそれ自体の断層線ではなく、近隣諸国の断層帯も乱した。この不安定さは東アナトリア断層ではなく、それらから離れた場所で起きた。必ず大地震が起こるというわけではない。マラティヤでもカイセリでも地震はそれほど小さな地震ではない。マグニチュード4.8を過小評価することもできない。
地震を分析したカンディリ天文台ならびに地震研究所地域地震・津波監視及び分析センター代表のドアン・カラファト准博士は、 Hurriyet.com.trのイスマイル・サル記者に対し、「非常に大きな地震というわけではない。ボル周辺で起こりうる地震の1つだ...北アナトリア断層帯の少し北で発生した。つまりこの断層帯の地域で小さな部分が壊れた結果として発生した」と話し、以下のように続けた。
「北アナトリア断層帯の主軸は南寄りに通っている。この地震は少し北で発生した。しかし心配することはない。この地震によって『マルマラ大地震の前兆か?』という疑問がすぐに思い浮かぶだろう。これに関して述べるのは難しい。ドミノ効果はない。この影響はマグニチュード6を超える地震で起こり得るものだ。つまり今回の地震はボルとその周辺で通常起こる、小規模で心配する必要のない地震の類だ。」
■1日休校に
ボル県知事府はTwitterに「本県で今日発生したマグニチュード4.8の地震により県全域のすべての教育機関において2023年3月17日金曜日の1日を休校とする。さらに公共機関で働く障がい者や妊娠中の職員も休職とする。」と投稿した。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:大屋千寛 )
( 記事ID:55242 )