エジプト:エジプト市場における「競争中立性規律」の必要性と可能性
2023年04月01日付 Al-Ahram 紙
ハーニー・バルジー会長(左)/マフムード・ムムターズ局長(右)
ハーニー・バルジー会長(左)/マフムード・ムムターズ局長(右)

■競争中立戦略の実施が国内外の投資家の信頼を高める
ムムターズ博士:経済体制は透明性とガバナンスを遵守し、投資促進を約束する。

【n.p.:ワファー・カーシフ】

競争中立戦略の強化は、投資家の信頼を高め、資本を呼び込むための主要な軸の1つであり、その規律は「国有政策文書(State Ownership Policy Document)」に盛り込まれている。その規律とは、独占的行為を禁止し、自由競争のルールを確立することである。それによって国民の利益を実現させる競争市場の確保、品質の改善、生産性の向上が保証される。

「競争保護および独占禁止のための競争局(エジプト競争局:ECA)」の局長を務めるマフムード・ムムターズ博士は、「競争中立政策は、国内外の民間企業や国営企業など、すべての企業関係者が、公平な条件のもと競争することを目的としている。実際、多くの経済研究で、競争中立政策の実施は、市場への参入や拡大の障壁を取り除き、投資家の市場参入を促す法的確実性を実現し、中小企業にとって競争的な環境を作り、エジプト経済における資源配分の有効性を高めることが立証されている」と述べている。

ムムターズ博士は経済体制にも言及し、「労働者の権利と消費者を保護するために、金融と商業のバランス・公正な税制・市場メカニズムの制御・多種多様な財産の確保・異なる当事者間の利益のバランスに考慮しつつ、透明性とガバナンスの基準を遵守し、競争の中枢を支え、投資の促進を約束し、地域、(産業)分野、環境の3つの側面のバランスがとれた成長を実現し、独占的行為を禁止している」と指摘した。

そして、「エジプト市場において競争中立の規律を実施することは、海外投資家による資金流入や国内投資家の資金還流を促進する最も重要な要因の1つである。それによって経済成長率が向上し、消費者の利益と経済の発展につながる」と断言した。

(後略)

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( 翻訳者:藤垣順気 )
( 記事ID:55333 )