モウラーナーの作品と他2文書がイラン名義でユネスコに登録
2023年05月19日付 Jam-e Jam 紙


 イラン・イスラーム共和国のユネスコ大使は、モウラーナー[ルーミー]作品集を含む3つの文書遺産がユネスコの「世界の記憶[世界記憶遺産]」リストにイラン名義で登録されることになったと発表した。

【ジャーメ・ジャム電子版】パリのユネスコ・イラン政府代表部は、「イランが『世界の記憶』リストへの登録を申請していた3つの文書遺産が、ユネスコ執行委員会で承認された」と発表した。

 ユネスコ・イラン政府代表部の発表によると、今回登録されることになった文書遺産は、「モウラーナー作品集(マスナヴィー[精神的マスナヴィー]、シャムセ・タブリーズ詩集、七講話、書簡集、ルーミー語録)」、「ガージャール朝期イランの外交文書」、および「シェイフ・サフィーユッディーン・アルダビーリー廟関連文書」である。

 1992年に創設されたユネスコの「世界の記憶」プログラムは、世界的な価値を有すると認められる文書遺産の登録を行う役割を担っている。

 ユネスコ所管の専門家による国際諮問委員会が申請のあった作品の価値を審査し、技術的な基準に基づいて見解を表明する。その後、世界の58か国で構成されるユネスコ執行委員会が関連書類を審査して、「世界の記憶」リストに作品のタイトルを記載することを決定する。

 このリストの主な目的は、当該遺産をすべての人に紹介することに加えて、より良く保護・保存すること、および研究者たちがアクセスしやすい適切な環境を整えることとされている。

 これ以前にも、「世界の記憶」リストにイラン名義で10の文書遺産が登録されている。それらは、「フェルドウスィーのバイスングル・シャー・ナーメ」、「ラブエ・ラシーディーのワクフナーメ」、「アースターネ・ゴドゥセ・ラザヴィーの行政文書」、「アブー・ライハーン・ビールーニーの『占星術教程の書』」、「ニザーミーの五宝」、「ガージャール朝期地図選集」、「イスマーイール・ジュルジャーニーの『ホラズムシャーの宝庫』」、「イスタフリーの『諸道と諸国の書』」、「サアディー全集」、「集史」の10作品である。

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( 翻訳者:KY )
( 記事ID:55676 )