エルドアン大統領、ワグネル反乱にプーチン支援の電話
2023年06月24日付 Hurriyet 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、ロシアのウラジミール・プーチン大統領と電話会談を行い、(プーチン大統領を)支持する旨を伝えた。
ロシア連邦政府は、プーチン大統領がエルドアン大統領、カザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領、ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領とそれぞれと電話会談を行い、ロシアにおける情勢に関して話したことを発表した。
■エルドアン大統領は、プーチン大統領を支援する旨を述べた
クレムリンの報道部による書簡の発表では、「プーチン大統領は、武装蜂起の企てに関して、ロシアの状況をエルドアン大統領に電話で伝えた。エルドアン大統領は、ロシアの指導者が講じる措置に全面的支援をすることを表明した」と延べられた。
エルドアン大統領は、会談において、発生した事態を平和的かつ穏便に解決するために、「トルコとして、我々は自らの役割を果たす用意がある」と述べたと言われている。
通信局の行った発表では、「レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、ウラジミール・プーチン大統領と電話会談を行った。会談では、ロシアにおける最新の動向について話し合われた。エルドアン大統領は、会談で、常識的に行動する必要があることの重要性を強調した」といった表現が用いられた。
■ロシアは、近年で最大の脅威に直面している
ロシアは、昨年始まったウクライナとの戦争のあと、最大の危機に直面している。ロシアがウクライナに対する戦争において最前線で活躍している傭兵団のワグネルの首領、エフゲニー・プリゴジン氏は、ロシア軍がワグネルの陣営に対して攻撃を画策したと主張し、反乱を始めた。
■今日、なにが起こったのか。
ロシア国防大臣のセルゲイ・ショイグ氏と、ロシア参謀総長のワレリー・ゲラシモフ氏がワグネル兵を掃討する作戦を展開したと主張するプリコジンは、「ロシア軍が、ワグネルの陣営にミサイル攻撃を行った。多くの同士が犠牲となった。我々は、この戦争にどのように応えるかを決定するだろう」と話した。
ワグネルの指導者たちによる攻撃を受けたという主張に対して、ロシア国防省はすぐに返答した。声明では、プリコジンのロシア軍への非難は事実ではないと延べられ、すべての声明と動画は扇動行為であると述べられた。
プリコジンは、朝方、兵士たちと共にウクライナ国境地帯であるロストフ州の州都ロストフ・ナ・ドヌーに入った。ロシア南部軍管轄の司令部の建物を包囲したワグネルの首領、プリコジンは、ロシア国防次官、ユヌス=ベク・エフクロフとウラジーミル・アレクセーエフ副参謀総長と会談した。プリコジンは、「参謀総長のワレリー・ゲラシモフとロシア国防大臣のセルゲイ・ショイグにここに来ることを要求する。来ないのであれば、我々は、ここに留まる。ロストフを包囲し、モスクワに向かう」と述べた。
■プーチンより辛辣な言葉
プーチン大統領は、ワグネルがロストフ・ナ・ドヌーにおける軍事施設を手中に収めた後に、カメラの前に来た。そして、次のように述べた。
「国民に銃を向けた者たちは、ロシアの裏切り者であり、その責任を取ってもらう。我々は、国家を守るためにどのような準備もしている。今日発生したことは、まさに裏切り行為である。いま、我々は、自らの利益を考えている人々に対抗している。我々の兵士を支援する。こうした反乱は、我が国に利益をもたらさないだろう。裏切り者は、最も重い罰を与えられるだろう。罪人には、我々の報復が厳しいものとなることをわからせる。彼らには、法と国民の前で報復をする。憲法の秩序、国民の命と自由を守るためにあらゆることをするつもりである」
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( 翻訳者:関颯太 )
( 記事ID:55849 )