イラン、昨年の対近隣15カ国貿易額14.5%増/1401年は対近隣諸国貿易収支がプラスに
2023年06月08日付 Iran 紙
【イラン電子版】イラン経済財務省が公開した報告書によると、昨年1401年[訳注:西暦2022年3月21日から2023年3月20日]におけるイランと近隣15カ国の貿易総額は、前年と比べて14.5%増加の588億4300万ドルに達した。
昨年のイランと近隣15カ国との貿易総額(非石油製品輸出および輸入)は重量にして9676万7000トン、金額にして588億4300万ドルだった。これはイランの全対外貿易額において、重量ベース61%、金額ベースで52%を占めている。金額ベースでは1400年[2021年3月21日から2022年3月20日]比で14.5%増加した。
◆近隣諸国への輸出額は19.5%増加
同報告書によると、1401年のイランの非石油製品(電気、原油、重油の一種であるマズート、灯油の主成分であるケロシン、および手荷物による輸出を除いたもの)の近隣15カ国への最終的な輸出額は、総計305億3700万ドルだった。これは1400年の同じ期間と比べて、ドルの金額ベースで19.5%増加している。近隣15カ国とは、アラブ首長国連邦(UAE)、パキスタン、アフガニスタン、バーレーン、カタール、クエート、アルメニア、アゼルバイジャン共和国、ロシア連邦、トルコ、カザフスタン、トルクメニスタン、オマーン、サウジアラビア、イラクを指す。
近隣諸国への輸出重量は7520万トンで、1%未満の増加だった。近隣諸国の中で最も多くの非石油製品を輸出した相手国はイラクだ。重量にして2720万トン、金額にして102億ドルだった。最小だったのは対バーレーンで、重量にして1万800トン、金額にして1040万ドルだった。
◆輸出量で最も伸びが大きかったのはサウジアラビア
経済財務省の報告では、近隣諸国のうち、非石油製品の輸出が重量・金額の両面で最も大きな伸びを記録したのはサウジアラビアに対するもので、輸出額は1470万ドルだった。
近隣諸国の中でイラン製品の輸出先上位5カ国は、規模の順にイラク(103億ドル)、トルコ(75億ドル)、UAE(58億ドル)、アフガニスタン(16億ドル)、パキスタン(15億ドル)だった。
◆近隣諸国からの輸入額は9.6%増加
同報告によれば、この期間における近隣諸国からの輸入額は1400年の同時期と比較して金額ベースで9.6%増加の283億600万ドルに達している。重量ベースでは約2160万トンと、12.6%減少している。
近隣諸国のうち、 1401年にイランが最も輸入した貿易相手国の上位5カ国は、規模の順にUAE(184億ドル)、トルコ(61億ドル)、ロシア連邦(16億ドル)、パキスタン(8億4200万ドル)、オマーン(8億ドル)だった。
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( 翻訳者:KMMK )
( 記事ID:55855 )