外貨上昇で薬局に薬なし
2023年06月26日付 Cumhuriyet 紙


上昇する外貨が原因で薬局に薬がない状態になった。病人は、薬局から薬局を回って薬を見つけようと努めている。薬局は、「輸入品が来ない。目薬さえ見つからなくなった。」と述べた。

トルコで最近発生している薬危機は、日に日に広がっている。この問題を軽減するという名目で2月に行われる予定だった価格調整を早めに行ったとしても、薬局の多くは薬を見つけられない状態である。病人は薬を2つ以上の薬局を回り見つけようと努めている。

目薬から抗生物質、抗がん剤から鎮痛剤まで発生している薬不足問題は、国民の健康を危機に陥れている。為替レートが原因で薬の供給段階で支障が増していると述べた薬剤師たちは、この問題がさらに大きくなると見ている。この薬供給問題を薬剤師たちが本紙に語った。

ゼイネップ・マデン薬剤師は、「私たちは100%為替レートに影響された。これは、問題が大きくなる原因となった。輸入品が届かないこと、倉庫で退蔵されていること、値上がりを待つことも、この状態に影響した。現状同様に続いていくと考えている。あらゆる薬の分野で同じ問題がある。目薬でさえもこの問題が発生している。少し前にも患者が来たが、希望の薬がなかった。この問題はさらに悪化するだろう。」と述べた。

エズギ・イーネジ薬剤師も多くの薬が確保できないと述べた。為替レートが原因で発生している問題がさらに大きくなるだろうと予見し、「以前からなかった薬の種類はあった。現在はあったものもない状態である。最も単純なアレルギー薬さえもはや見つけられない。実際にこの問題は以前から発生していた。現在、為替とともにさらにこの問題が大きくなった。」と話した。

ハザル・カラバー薬剤師はというと、特に抗生物質の供給不足が起こっていると述べた。カラバー薬剤師は、薬局にやってくる人々が薬を見つけられないことに関して、「人々はもはや薬が見つからないことに慣れ、見つかると喜ぶ状態になっている。」と話した。

■ことがうまく進まない

イスタンブル薬剤師協会事務局長のゼキ・サーリヒ・オズジャン氏も、薬価改定と現在の為替価格の差が拡大していると述べた。「薬局で薬を見つけられないという支障がさらに拡大するだろう。為替に依存したシステムのみにより、このことがうまく進まないのは明白である」と述べた。オズジャン氏は、現在の問題を解消するには薬価決定の手法を変えるべきだとも述べた。

■対策をとるべき

共和人民党イスタンブル選出国会議員のガムぜ・アックシュ・イルゲズディ議員は、薬の生産者への外貨上昇の影響に言及した。

「製薬業者は、外貨の上昇のために原料を手に出来ず、薬を生産できなくなってきている。対策を取らなければ、国内の製薬業者が無くなってしまうと述べるものもいる。一刻も早く必要な対策を取るべきである。」

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:55868 )