UAE:COP28のホスト国として再生可能エネルギーの活用と水素製造に取り組む
2023年07月12日付 al-Quds al-Arabi 紙


■改正されたアラブ首長国連邦のエネルギー戦略は水素製造の大規模計画を含む

【ドバイ:ロイター】

アラブ首長国連邦(UAE)のエネルギー・インフラ省の高官は火曜日、「UAEは2031年までに年間140万トンの水素の製造を目指しており、その量は2050年までに10倍の1500万トンまで増加する見込みである」と述べた。

世界有数の石油輸出国であるUAEは、11月末に国連気候変動枠組み条約第28回会議(COP28)の開催を控えている。そのため、石油・ガスの産出国がCOP28の開催地に選ばれたことで利益相反が生じるのではないかという懸念から、気候変動に対するUAEの基本認識・戦略の信頼性が問われている。

UAEは、水素製造に関して、2017年に発表した「UAEエネルギー戦略2050」の目標を大幅に改正する形で、2050年までに気候中立(温室効果ガスの排出=ゼロ)達成を目指している。

エネルギー・インフラ省のシェリフ・ウラマー次官(エネルギー・石油問題担当)はロイター通信に、再生可能エネルギーを利用して製造される「グリーン水素」の製造コストは徐々に低下すると予想され、UAEは主要な水素製造国になるという考えを示した。その上で、「われわれは、3年や5年後は無理だとしても10年後には、水素がエネルギーミックス*の主要な部分を占めると確信している」とつけ加え、さらに「米国のインフレ抑制法(IRA)や欧州・インドで導入された助成金など、政策的枠組みが大規模な(クリーン水素の)生産を促進し、(エネルギー関連)コストを削減する」と述べた。

*エネルギーミックス:さまざまな発電方法を組み合わせて社会に必要な電力を供給すること。「電源構成」や「ベストミックス」とも呼ばれる。

(後略)

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( 翻訳者:宮元万緒 )
( 記事ID:55964 )