生産増は民営化により達成される
2023年06月20日付 Mardomsalari 紙
メーカーは、生産チェーンに供給する全ての製品を自らが望む品質で供給することができていない。生産増加に当たって最も重大な課題は、サプライチェーンである。サプライチェーンは重要な問題である。
【マルドムサーラーリー電子版】上の言葉は、「自動車製造業における生産増の最も重要な課題は何か?」という質問に対する、クルーズ部品製造社経営企画担当副社長ハミード・サーレヒー氏の回答である。
サーレヒー氏は以下のように説明する。「もしメーカーが自ら望む基準に基づいてサプライチェーンに供給できなければ、最終的な製品は高品質なものとはならず、消費者の不満につながるだろう。」
自動車製造業は、複雑な産業である。専門家の考えによると、自動車製造のために少なくとも60のチェーンが製造工程に直接関わっている。部品製造は自動車製造における重要なチェーンの一つであり、ポリマーや鉄鋼、銅などといった他の産業とも関係が深い。
ハミード・サーレヒー氏は「自動車産業における生産増という今年のスローガン達成のために、どのような障害が存在するのか?」という質問に対する回答として、以下のように述べた。「煩雑な法律が生産工程をリスキーで時間のかかるものにしており、同様に外貨送金の問題も生産における課題となっている。」
同氏は、制裁下での生産上の問題について述べた。「制裁下にあるため、我々は[他の]部品メーカーと提携できておらず、またお互いに技術的な交流を持つこともできない。それ故に我々は、我々自身をさらに強化しなければならない。」同氏は、このプロセスは進歩を遅らせるが最終的には国内の強化に繋がるだろう、と考えている。
「部品製造における生産数の増加と技術の成長は、自動車製造の発展に依存している。」クルーズ部品製造社経営企画担当副社長はこう話す。部品製造業は自動車メーカーに依存している。それ故に、自動車生産台数の増加や新しい自動車生産の技術開発は、部品メーカーの業績に影響を及ぼす。同氏はこの点について、部品製造の生産工程は自動車メーカーの注文次第であり、部品メーカーは自動車メーカーの考えとニーズに基づいて部品を生産している、と説明する。
だが、クルーズ社は自動車部品の設計能力を有するナレッジーベースの企業体である。同社は、研究・技術革新センターを設立することで新しい部品を設計することができるようになっている。ハミード・サーレヒー氏はこの点について、「我々クルーズ社は、製品を設計し、自動車メーカーに提案できる力を得るに至っている」と述べた。
クルーズ社はイランで有名なメーカーの一つである。このメーカーは、総勢1万4千人の従業員の雇用を実現している。クルーズ社の部品は、生産されるほぼ全ての自動車に使用されている。
クルーズ社の経営企画担当副社長は、クルーズ社の成功の最も重要な要因は民間企業の成功への強い思念にあるとする。同氏はこの点について、「クルーズ社の成功の最も重要な要因は、民間企業の経営である。当社は始めから明確な目標を設定し、それらの達成に向け歩みを進めてきた。」と語る。また同氏はこれに関し、「クルーズ社は、有能な人材を惹きつけるため常に努力してきた」とも述べている。
同副社長は、「クルーズ社はこれまでに生産の過程で失敗したことはあるか?」という質問に対してこのように答えた。「成功も失敗も隣り合わせだ。1396年(西暦2017年)に最も重要な生産拠点の一つとその倉庫が火事になり、数千万ドルの損害が出たが、4か月内に生産ラインが復活した。」
ハミード・サーレヒー氏は、生産危機を乗り越える上での、国の経営と民間企業の経営の違いを説明し、以下のように述べた。「火災後の最初の営業日に当社幹部で会議を開き、火災は終わったこと、そして今はこの生産停止を解決しなければならないということを強調した。真の民間企業は、危機に立ち止まるのではなく、その解決に努めるものだ。」
同氏は最後に、「生産を増やし、(自動車)業界の状態を改善する方法は、真の民営化である。民営化の進展があってこそ、自動車業界に累積した損害を克服し、自動車の品質についてお客様の満足を得ることができるようになる。」と述べた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:TA )
( 記事ID:56000 )