イスタンブルのウクライナ穀物輸出調整センターからロシア人担当者、帰国
2023年07月20日付 Cumhuriyet 紙
国防省広報・渉外部顧問のゼキ・アクテゥルク海軍大佐は、省で実施された記者会見にてロシア・ウクライナ戦争が世界の安全保障に及ぼす影響を密接に追跡していると述べた。
アクテュルク顧問は、「我々はさらなる破壊、涙、悲劇を防ぎ、また停戦と恒久的平和を確保するために積極的で円滑な役割を担い、人道的危機の緩和に向けてあらゆる支援を行う準備ができている」と発言した。
ロシアにより停止された(ウクライナ産の)穀物輸出協定に関しても説明を行ったアクテゥルク顧問は、一年間に約3300万トンの穀物と食糧が1000隻以上の船により必要とする国々や世界市場に供給されていると発表した。
アクテゥルク顧問は、同輸出協定が2022年11月19日、2023年3月18日、5月18日に当事国の同意を得て延長され、三期にわたりその任務を成功裏に継続したと述べ、この枠組みにおいて、ウクライナの諸港から3大陸45カ国に穀物が輸送されたと強調した後、以下のように発言を続けた。
「世界は穀物協定の維持を非常に重要視している。相互の努力によって締結されたこの協定が、世界的な食糧危機を防ぐために重要な役割を果たしていることは明らかだ。しかし、周知の通り、ロシア連邦は7月17日、穀物輸出協定の延長を見送り、停止すると発表した。我々は、世界の食料価格の安定に大きく貢献し、すべての危機は善意と対話によって解決可能であることを証明するこの協定が継続されることを願う。7月17日に期間満了となり、ロシア連邦が停止した穀物輸出協定の延長に向け、外務省との調整のもと、国連、ロシア連邦、ウクライナ当局と接触を図っている。トルコ共和国は、大統領のリーダーシップの下、この地域の平和と人道支援を確保するべく、これまで同様に今後もその役割を果たしていく。」
■「我々は四者構成での協定の継続に賛成である」
ロシアによって停止された「穀物輸送」の再開に関して前向きな雰囲気があるか否か問う質問に対し、国防省の情報提供者は「我々は、四者構成でこの協定を現状のまま継続していくことに賛成だ。この件に関して営為・努力を続けている。この営為が続く限り、イスタンブルの共同調整センターが十分な人員により稼動するよう維持していく。」と述べた。
■ロシア人職員の離任
イスタンブルの共同調整センターにいるロシア人職員の状況に関する質問について、情報源は「ロシア人職員はセンターから離任した。」と返答した。
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( 翻訳者:清水志保 )
( 記事ID:56021 )