プーチン・エルドアン会談終了、プーチンの訪土発表
2023年08月02日付 Hurriyet 紙

ロシアが穀物回廊協定から離脱して以降、エルドアン大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領間で実施が予想された重要な電話会談が今日実現した。会談の中で両首脳は、プーチン大統領のトルコ訪問について合意した。エルドアン大統領は、トルコが黒海構想を維持するために積極的な努力と外交を続けていくと述べた。

ロシアのプーチン大統領が、ロシア・アフリカ・サミットの後、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領と電話会談を行うと発表したことで、世界中の注目が今日行われる会談に集まった。ロシア政府は、エルドアン大統領とプーチン大統領の間で行われる予定の電話会談が実現したと発表した。

■最初の声明:プーチン大統領がトルコ訪問

トルコ大統領府通信局は会談に関する発表を行い、以下のように伝えた。

「エルドアン大統領は、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行った。会談では両首脳は、プーチン大統領のトルコ訪問について合意した。

エルドアン大統領は、トルコの森林火災鎮火のためにロシアが2機の水陸両用消防航空機を派遣したことに感謝し、ロシア観光客のトルコへの関心が高まっていることに満足し、共同努力によって今年の観光業の記録が更新されると信じていると述べた。

■穀物回廊の強調

エルドアン大統領は、ロシア・ウクライナ戦争の最中に緊張をエスカレートさせる措置が取られるべきではないと述べ、「平和の架け橋」として評価する黒海構想の重要性を強調した。

エルドアン大統領は、黒海構想が長い間機能していないことは誰の利益にもならず、穀物を必要とする低所得の国々が最も大きな被害を受けると喚起し、実施期間中に23%下落した穀物の価格がこの2週間で15%上昇していると指摘した。

エルドアン大統領は、トルコの黒海構想の維持のために積極的な努力と外交を続けていくと述べた。」

■「要求が満たされれば穀物協定に復帰する」

両首脳会談の重要な議題のひとつであり、全世界が注目する穀物回廊協定の行方について、ロシア政府のペスコフ報道官は、「要求が満たされれば、穀物協定に復帰する」と述べた。

■ロシアは協定から離脱

トルコと国連の仲介によってイスタンブルで署名された黒海穀物協定は、世界の食糧危機を防いだが、ロシアは過日自国の食製品の販売に対する障害が解消されないことを理由に、過去2回延長された穀物協定から離脱すると発表した。

ロシア政府は条件が整えば協定を再開すると表明する一方で、西側メディアは、アメリカを筆頭とする西側諸国が支払いや保険取引といった分野で課している制裁を緩和させるためにロシア政府が圧力をかけている、と指摘している。

■エルドアン大統領:プーチン大統領がこの人道的架け橋の継続を望んでいると信じている

エルドアン大統領はこの問題に関する発表の中で、「1年目を迎えようとしている黒海構想は、人道的な配慮が紛争の力学に勝ることを証明するプロジェクトである。この構想は重要な外交的成功として、すでに歴史に名を残している。構想によって、世界市場に3300万トン以上の穀物製品が送られた。こうして、所得の低い多くの国々が食糧危機に陥るのが防がれた。我々は黒海構想継続の重要性を様々な機会を捉えて言及してきた。この目的のために、ここ最近外交努力を強化してきた。ロシア連邦の友人であるプーチン大統領が、この人道的架け橋の継続を望んでいると信じている。」

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( 翻訳者:伊永勇人 )
( 記事ID:56091 )