ユルマズ副大統領、南キプロスでのモスク襲撃を非難
2023年08月27日付 Hurriyet 紙


南キプロスにあるキョプルル・ハジュ・イブラヒム・アー・モスクが放火された事件で、トルコのジェヴデト・ユルマズ副大統領が声明を発表。副大統領は、「モスクへの放火は人権、民主主義、思想信条の自由に対する明白な攻撃だ。今回の放火行為を通じ、社会の静穏、平和、そして人類共通の価値が標的とされた」と述べた。

南キプロスで起こったキョプルル・ハジュ・イブラヒム・アー・モスク放火事件にジェヴデト・ユルマズ副大統領が反発を表明。

ユルマズ副大統領が自身のソーシャルメディア・アカウントから発した声明は以下の通り。
「私は、ギリシャ・キプロス政府領リマソール(レメソス)市で発生したキョプルル・ハジュ・イブラヒム・アー・モスクへの放火襲撃を最も強い言葉で非難する。

今回、南キプロスで発生した凶悪な行為は、近年欧州で増加するイスラム敵視や外国人敵視、人種差別、ヘイトクライムによる、イスラム教徒の神聖な価値観への新たなる攻撃の手段となった。

モスクへの放火は、人権、民主主義、思想・信条の自由に対する明白な攻撃だ。今回の放火行為を通じ、社会の静穏、平和、そして人類共通の価値が標的とされた

社会の安寧を破壊しようとする魔の手に対し、欧州、ギリシャ・キプロス政府関係者をはじめ、言語、宗教、人種、宗派を問わずあらゆるグループが抗議を示すことが不可欠だ。

繰り返し、そして組織的に行われるイスラム嫌悪行為や、それを助長する精神性に反対することは、全人類の真の任務だ。我々は、高まるイスラム敵視との戦いはイスラム教徒だけの問題ではなく、人類全体の問題であると確信している。人類史上、異なる宗教・文化に属する個人や社会が、互いに寛容に生きようとする努力は何十回となく繰り返されてきた。これが全人類の平和と安寧をも確立することになる。

我々の歴史や宗教的価値観、聖域に対して行われた非人道的かつ卑劣な攻撃が白日の下になり、その背後にいる犯人が逮捕され、法の裁きを受けることを望む。」

■クルトゥルムシュ議長、南キプロスでのモスク襲撃を非難

トルコ大国民議会のヌマン・クルトゥルムシュ議長も、ギリシャ・キプロス政府領リマソール(レメソス)市で起きたイブラヒム・アー・モスクへの襲撃を非難した。

クルトゥルムシュ議長は自身のツイッターアカウントで事件に関する声明を発表。投稿のなかで、「ギリシャ・キプロス政府領リマソールの由緒あるイブラヒム・アー・キョプルル・モスクへの襲撃を強く非難する。信仰の自由、聖所の神聖性、さらには最も重要な平和をも標的とした襲撃に対し、ギリシャ・キプロス政府からの法的責任が果たされることを望む。また、キプロス島の静穏な環境を損なう残虐な試みが繰り返される可能性に対しても、ギリシャ・キプロス政府が必要な予防措置を講じてくれるよう切に期待している。

トルコ系キプロス市民には、今回の事件に際してお見舞いを申し上げるとともに、今一度、我々が常に彼らの側にいるということを改めて表明したい。」と述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:56222 )