エルドアンのドイツ訪問、各国の反響
2023年11月18日付 Hurriyet 紙


イスラエルがガザを攻撃し始めて43日が経過している。空と陸上からの攻撃は減速することなく続いている。エルドアン大統領は事あるごとにイスラエルの攻撃を強調しているが、ドイツのベルリンで発したメッセージが世界の話題のトップに取り上げられた。

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は公式訪問のためドイツの首都ベルリンに向かい、ドイツのオラフ・ショルツ首相と会談前の会見に出席した。
エルドアン大統領は会見で「子どもたちがどうして撃たれよう。我々の腕は縛られるのか。我々はイスラエルに借りはない。借りがあれば自由に話すことはできない。我々はホロコーストの抑圧を経験しなかった。人々への敬意とは別物だ。だから我々は誰に対しても借りはない。」と述べた。

エルドアン大統領の会見は世界の話題のトップで取り上げられた。
米ポリティコ紙は「エルドアン大統領、ドイツにはホロコーストとイスラエルについて『罪悪感』があると発言」との見出しを読者に提示した。
イスラエルのタイムズ・オブ・イスラエル紙は「エルドアン大統領、ベルリンでドイツはホロコーストを理由にイスラエルを批判できないと発言」との見出しをうち、以下のように報じた。
「17日、トルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領はドイツのオラフ・ショルツ首相を訪問し、ドイツ政府はホロコーストのためにイスラエルを批判できないと示唆し、イスラエルとハマスの戦争について深い見解の相違があると言及した。」

カタールのアルジャジーラ紙は「トルコ大統領は停戦の必要性を強調した一方で、ドイツのショルツ首相はイスラエルの自衛権を支持」と報じた。同記事でエルドアン大統領の「病院を攻撃し、子供たちを殺すのは旧約聖書にはない。そうはできない。」との言葉が強調された。
独デア・シュピーゲル誌は「エルドアン大統領、デリケートなベルリン訪問」との見出しでエルドアン大統領の発表を報じた。
フォーカス紙は「エルドアン大統領、首相官邸でドイツにイスラエル問題について警告」と報じた。
独ビルト紙に掲載された分析では、エルドアン大統領はドイツに対して「飴と鞭」戦法で功を奏したと書かれた。
希プロト・セマ紙は「エルドアン大統領はトルコは過去イスラエルに対していかなる罪もないため、堂々と話せると述べた」と伝えた。
仏フランス24紙は「エルドアン大統領、イスラエルの反応を受けてドイツに『不都合な』訪問」と見出しを打った。独フランクフルター・ルントシャウ紙は「ショルツ首相とエルドアン大統領はベルリンでの会談を問題なく実現した」と報じた。CNNギリシャは「ドイツ各紙はトルコのエルドアン大統領のドイツ訪問を問題視しつつも、必要だったとみている」と報じた。
墺デア・シュタンダルト紙は「エルドアン大統領、イスラエルのガザ地区での戦争で多くの市民が死亡したことを批判した一方で、ショルツ首相はイスラエルはテロ組織ハマスに対する自衛権があると強調した」と伝えた。

インドのインディア・トゥデイ紙は「エルドアン大統領、戦争中にイスラエルを批判」との見出しで以下のように報じた。
「トルコのエルドアン大統領は病院を標的にして子供たちを殺すといった行為は旧約聖書に反すると述べた。エルドアン大統領はまたドイツがガザ問題においてイスラエルを支持していることを批判した。」
独DW局は「トルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領はドイツのオラフ・ショルツ首相と行った共同記者会見で『私は自由に話すことができる。イスラエルに対して全く咎がないからだ』と述べた。」と伝えた。
希イ・カシメリニ紙は「エルドアン大統領訪問のためにドイツの首都で取られた警備体制はアメリカの高官の訪問時に取られたものと同じレベルだ」と言及した。

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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:56737 )