スウェーデンのNATO加盟、今度の障壁はハンガリー?
2023年11月16日付 Hurriyet 紙

スウェーデンのNATO加入議定書に関する提案が今日トルコ大国民議会外交委員会で審議された。一度目の会議ではスウェーデンの加盟を認めなかった。スウェーデン政府に届いたNATO加盟に関する悪い知らせはハンガリーによるものだ…

公正発展党員で副大統領のフアト・オクタイ氏を議事進行役とするトルコ大国民議会外交委員会は、本日スウェーデンのNATO加入議定書の承認を認める法案審議のため召集された。

最初の会議ではスウェーデンの加入承認は認められなかった。次回協議の日程は数日以内に判明する見込みである。

ロシアのウクライナ侵攻の後NATO加入を決めたものの、テロ組織への支援を理由にトルコから拒否されたスウェーデンは、何ヶ月にもわたる交渉と続々と行われる対応を経てトルコを説得することに成功した。

■「ハンガリーは加盟を承認する準備ができていない」

スウェーデン国内の注目がトルコに注がれていた中、ハンガリーから希望を水泡に帰す発表が届いた。

ハンガリーのアグネス・ヴァダイ議員は、アフトンブラーデット紙に議会がスウェーデンのNATO加盟申請を認める準備ができていないと語った。

ハンガリー首相ヴィクトル・オルバーン氏はここ数日内の発言で、スウェーデンのNATO加盟は議会でのみ承認を要する技術的な問題であり、ハンガリーがスウェーデンを承認する最後の国にはならないと強調していた。

スウェーデン国営放送のスウェーデン・テレビによれば、この姿勢は最近変化した。ハンガリー議会でスウェーデンのための投票は以前延期され、この問題は来週の議題に含まれていない。

■ハンガリーの態度の裏には何があるのか?

欧州メディアの分析によれば、ハンガリー政府ではスウェーデンがハンガリーに対し敵対的な態度を取っているという見方が優勢だ。その理由は、スウェーデンの声明で表に出てきた、オルバーン政権時代に法の支配の原則が侵害されたという批判であるという。

ハンガリー政府は、スウェーデンとフィンランドの加盟手続きについて草案を7月に議会に提出したが、オルバーン首相率いるフィデス党が3分の2の多数を占める議会では議題に上らなかった。

■エルドアン大統領「動向を追う」

公正発展党のトルコ大国民議会の会派会合の後に記者の質問に答えたエルドアン大統領は、スウェーデンのNATO加盟に関して「今は審議中です。一方では予算作成作業がある。スウェーデンが何をするにせよ、私たちはその動向に追っている。」と語った。

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( 翻訳者:小鉄礼子 )
( 記事ID:56775 )