襲撃被害のサルイェル教会、警察に警備要請
2024年02月09日付 Hurriyet 紙


イスタンブル・サルイェル地区のサンタ・マリア教会でのテロ事件によりトゥンジェル・ムラト・ジハンさんが命を落としたことで、同教会とアントン・ブライ司祭の弁護士であるアフシン・ハティポウル氏は、警察が保護対象とするよう要請した。ハティポウル弁護士が提出した告訴状には、「実際の事件で意図された行為は、教会にいるすべての人々を殺害し、残忍さで怒りを引き起こすことである」と記されている。「サンタ・マリア教会へのテロ攻撃が新聞でトップ記事になるといったことなどを考慮すると、脅威の程度がかなり深刻であることは明らかである」と告訴状には書かれている。

サンタ・マリア教会でトゥンジェル・ムラト・ジハンさん(52歳)が死亡した武装襲撃事件に関し、25人の容疑者が逮捕され、9人の容疑者が監視下に置かれる決定が下された。

サンタ・マリア教会と同教会のアントン・ブライ司祭の代理として、アフシン・ハティポウル弁護士はイスタンブル主席検察庁に保護要請を行い、容疑者に対し起訴が行われるよう告発を行った。

提出された告訴状には、2024年1月28日、日曜日のミサ中に覆面をした2人組がテロ行為を起こし、1人が命を落としたと書かれている。

ロイター通信は、組織がこの攻撃を担ったと主張したと伝え、ISISのメディアも、この攻撃は「あらゆる場所でユダヤ教徒とキリスト教徒を標的にする」という同組織の指令に応えたものであり、この事件が世界の報道機関やトルコで大きな反響を呼んだと述べた。

■「脅威が深刻であることは明らか」

告訴状では、教会には毎日何千人もの人々が訪れており、その中にはこの宗派の信者だけでなく、異なる宗教を信仰している人々も含まれていると述べられており、「容疑者たちが礼拝に出席していた人々に無差別に発砲したことは明らかだ。報道機関や世間に届いた情報や文書を評価すると、依頼者である教会を訪れる何千人もの地元住民や外国人の生命が安全ではないことから、憲法上の権利である生存権が危険にさらされていることは明らかである。サンタ・マリア教会襲撃事件が新聞の見出しを飾るといったことを考えれば、脅威の程度がかなり深刻であることは明らかである。何千人もの罪のない人々の生きる権利が奪われれば、他のいかなる権利も意味を持たなくなることは明らかだからだ。」と記された。

■「法的措置を求める必要が生じた」

また告訴状では、「依頼者に向けられた脅迫の深刻かつ差し迫った性質、その場所が公衆に開かれた宗教的礼拝所であること、継続的かつ公然の脅迫に当てはまることから、私たちは刑事告訴を行う必要が生じた。マスコミや世間に流れた情報や文書を考慮し、依頼者がさらされている脅威の重要性、依頼者の要望、依頼者の状況、利用可能な手段を考慮し、警察による保護や上記した脅威を除くその他の必要な法的措置が講じられるよう要請する必要が生じた。」という文言が使われた。

■「あの行為は、教会にいるすべての人々を殺害し、残忍さで怒りを引き起こすことである」

3713号のテロ防止法に言及した告訴状では、「実際の事件で意図された行為は、教会にいるすべての人々を殺害し、残忍さで怒りを引き起こすことである。この事件を通じて、テロ組織メンバーの容疑者は国家の統一と領土保全を破壊する罪を犯し、罪のない人の命を失わせた。」と記された。

また、容疑者ら及び身元を特定できないテロ組織と関わる他の容疑者たちをその行為に適う条文に従って裁くため起訴し、[依頼人に]警察の保護を割り当て、具体的な脅威を排除すべき必要な法的措置を講じるよう要請した。

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( 翻訳者:鈴木敬人 )
( 記事ID:57311 )