初等教育で日数増加へ?
2024年02月16日付 Hurriyet 紙

オメル・ファルク・イェルケンジ国民教育副大臣は「新教育課程がスキルの織物を基礎とするだろう。科学も国民の精神的価値も放棄しない。これらを両立する。新教育課程でもこれを目の当たりにすることになる」と語った。イェルケンジ副大臣は、夏休みの短縮、開校日の増加に関わる情報に関しても、「それについてはまだ決まっておらず、現行のまま続く。議論されているのはあくまで見込みの話だ」と語った。

オメル・ファルク・イェルケンジ国民教育副大臣は、イスタンブル・アタシェヒルにあるズベイデ研修機関で開かれた「フワーリズミー教育モデル教員教育」のエンディングプログラムに参加した。1週間にわたる教育プログラムには、27県から450人の教師が集まった。国民教育省(MEB)とイスタンブル県国民教育局によって2016年からイスタンブルの5つの学校で始まり、今日では61県638校で取り入れられているフワーリズミー教育モデルを紹介してスピーチを始めたイェルケンジ副大臣は、科学的努力と道徳的価値を両立するこのシステムが、新教育課程を予見し、支援する教育モデルであると述べた。イェルケンジ副大臣は次のように続けた。

■「STEM教育」の欠陥を補うシステム

「フワーリズミー教育モデルは、生徒に人道的で人にとって有用なものをその生産的思考に加え、これを学際的な理屈で提供するシステムである。今日で最高峰の科学技術はAIだが、明日には他の何かになっているかもしれない。昨日はまた別のものであった。結局のところ、これは一つの道具である。ここでの目的は、ただコンピュータ科学、ロボティクス、プログラミング、AIを教えることではない。これに加えて社会的・倫理的・批判的能力や物事の精神的側面も身につけさせることである。」

■教育課程に抜本的改革

「知識を基礎とする教育課程からスキルを基礎とする教育課程にきている。我々はパラダイム的な変化を迎えている。このシステムは「諸価値」が教育モデルの中で有機的に位置するシステムだ。すなわち、直接的に「息子よ、嘘をつかず、正直でいなさい」と言うのではなく、その価値がわからずとも子供たちに身につけさせることを可能にするシステムである。我々の国民的・精神的価値観は科学に代わるものではない。科学も、精神的価値の代替ではない。科学も国民の精神的価値も放棄しない。これらを両立していく。教育課程でもこのことがわかるだろう。科学的・社会的・概念的・精神的なあらゆるスキルを一つの織物として取り組んでいく。これは新教育課程でもみることができるだろう。「フワーリズミー教育モデル」が教育課程に影響を及ぼしたのではなく、今日を予見した仕組みなのである。これら2つは全く異なるものである。今日時点でも、新教育課程の論理とアプローチを支えるモデルとして留まっている。」

■夏休みは短くなるのか?

イェルケンジ副大臣は、現時点で180日である登校日を200日に増やすとともに、夏休みを短縮することに関する噂については「それについて決まっていることはない。今のままで継続する。議論されているのは憶測だ」と話した。

■フワーリズミー教育モデルとは?

フワーリズミー教育モデルは、イスタンブル県国民教育長として2016年に在任中に、イェルケンジ現副大臣が発展させ、今では61県638校で導入されている教育モデルである。子供たちが科学技術を用いて如何につくり出すことができるのかを発見する傍ら、安全で倫理的で精神的な価値観を吸収しながら、科学的な研究方法を確立することを基礎とした過程である。このシステムの中で、生徒たちは学習を教師と共に改めていくことができる。特定の教師の分野手法に同化するのではなく、異なった分野の4人の教師が授業を練り、共に教室に入るようになっている。構想し実践して学習する生徒たちは、自らの学習過程を管理し、学校を楽しい場所として捉えている。

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( 翻訳者:関口ひなた )
( 記事ID:57352 )