ロシアがパイプラインを閉める?燃料値上げの危険
2024年02月27日付 Cumhuriyet 紙

ロシア政府が6か月間石油製品の輸出を停止するという決定を承認した。3月1日から適用されるこの決定は、トルコに一番大きく影響する。2023年にロシアの最大の輸出国のうちの一つであったトルコは、ロシアから輸入を1年で200%増やした。算出によると、この年トルコは地中海地域の同品種の製品らの値段に比べてロシアからの輸入によって20億ドルの節約を達成した。

ロシアは、消費者と農家からの要求の増加に対し、価格を固定し、世界第二の石油輸出国である同国の製油所の維持のために、3月1日から石油製品の輸出を6か月間禁止する。
最初にロシアメディアのRBCの報道で明らかになったこの輸出の禁止は、ウラディミール・プーチン大統領の、ロシアの巨大なエネルギー部門担当の相談役、アレクサンドル・ノヴァク副首相の報道担当から確認された。RBCは匿名の情報筋の話として、ノヴァク副首相が2月21日に提案した禁止令をミハイル・ミシュスチン首相が承認したと伝えた。
ekonomim.comのニュースによると、「石油製品の過剰な需要を安定させるために、国内市場の価格を安定させるための措置を講じる必要がある」とノヴァク氏は提案の中で述べた。

■最大の外貨獲得源

石油、石油製品、ガスの輸出は、ロシア最大の輸出品である。1.9兆ドルの経済規模を誇るロシアにとって重要な外貨獲得源であり、モスクワを世界のエネルギー政策のトップテーブルで支えている。
クレムリンは、世界最大の石油輸出国であるサウジアラビアと協力し、石油輸出機構(OPEC)の加盟国や主要な同盟国を含むOPEC+グループの一員として、価格を高く維持している。
ロシアは、OPEC+の価格下支え努力の一環として、第1四半期に日量50万バレルの石油・燃料輸出を自主的に削減した。
ロシアの決定はトルコに最も大きな影響を与えるだろう。LSEGのデータと企業の推定に基づくロイターの試算によると、トルコとトルコの企業は、割安なロシアの石油と精製品の輸入を増やし、2023年のエネルギー代で約20億ドルを節約している。また、トルコ政府は欧米の制裁にもかかわらず、ロシアからより多くの製品を輸入しようと試みている。

■トルコへの原油出荷量が過去最高に

LSEGのデータによると、ロシアのトルコ向け原油出荷量は2023年11月に過去最高の日量40万バレル(bpd)に上昇し、そのうちロシアの海上石油輸出総量の約14%を占めた。
貿易省筋によると、ロシアの民間石油会社LukoilがアゼルバイジャンのSOCARと、SOCARのトルコSTAR製油所で日量最大20万バレルの石油を精製する契約を締結したことにより、トルコへの供給は今後数ヶ月でさらに増加する見込みである。
原油供給の増加に加え、トルコのロシア産ディーゼル、暖房用オイル、ジェット燃料、船舶用燃料の輸入量は、2023年1月から11月の間に200%増加し、日量約29万バレルに達した。

■コスト削減

LSEGのデータと各社によると、ロシアは2023年1月~11月にトルコに1300万トンの留出油を供給し、うち860万トンが超低硫黄ディーゼル(ULSD 10ppm)であったのに対し、2022年の同時期は430万トンで、うち320万トンがULSDであった。
計算によると、トルコは今年、ロシアのディーゼルに対して、地中海の同グレードの価格と比較して、トン当たり25~150ドル(1バレル当たり3.3~20ドル)安い価格を支払っている。原油については、1バレルあたり5~20ドル割安で購入している。

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( 翻訳者:佐藤はつみ )
( 記事ID:57418 )