ザリーフ前外相「ヘリコプター墜落という惨事の主因の一つはアメリカである」
2024年05月20日付 Mardomsalari 紙


 モハマド・ジャヴァード・ザリーフ前外相は、昨日大統領を乗せたヘリコプターに起きた事故による、セイエド・エブラーヒーム・ライースィー大統領、ホセイン・アミールアブドッラーヒヤーン外相、及びその同行者らの殉教に哀悼の意を表し、「起こった事故はきわめて痛ましいものだった」と述べた。

 イラン・イスラーム共和国の前外務大臣は、起こった事故は痛ましく悲しいものだったことを強調し、「私はライースィー大統領とは30年以上前から親交がある。同師の殉教、また非常に誠実な親愛なる我が兄弟アミールアブドッラーヒヤーン博士の殉教、さらにタブリーズのエマーム・ジョムエ[金曜日の集団礼拝の導師]とヘリコプターのフライトスタッフ[操縦士、副操縦士、航空機関士]の殉教にお悔やみを申し上げる」と述べた。

 同氏は、起こった事故は痛ましいものであり、私たち全員がこの事故に釘付けになったと述べ、「昨日は全てのイラン国民と世界中の人々がこの出来事を追っていた。私は昨日、アルジャジーラ英語版を見ていたが、ほぼ2〜3時間ほどアルジャジーラのニュースはこの事故のことばかりだった」と話した。

 ザリーフ氏はテレビインタビューの中で、「この痛ましい大事故に際し、この親愛なる人々の遺族に哀悼の意を表する。イランは、国民の忍耐力と国民のこれまで以上の関与により、最高指導者が指摘したように、この辛く非常に痛ましい事故を乗り越えられると信じている。この悲劇的な事件を受けて国民の連帯が強まり、国の将来、および将来に関する私たちの懸念を考慮し、国内で私たちがひとつの声とひとつの動きをもって、より良い未来に向かって進むことを我々は望んでいる」と述べた。

 イラン・イスラーム共和国の前外相は、ライースィー師とアミールアブドッラーヒヤーン氏は非常に誠実であり、殉教することでその誠実さの報いを得たと述べた上で、「我々は過去 45 年間、さまざまな時期に困難な状況に陥り、それを乗り越えてきた。神のご助力により、この状況も乗り越えられるだろう」と続けた。

 ザリーフ前外相は、そうした困難な状況の一つはイランに課せられている抑圧的な制裁であったと述べ、「昨日の惨事の主要な原因の一つは、国際司法裁判所の命令にもかかわらず航空機の部品や航空関連部品のイランへの輸出に制裁を課し、イラン国民が良好な航空関連施設を持つことを許さない米国だったのであり、このことはイラン国民に対するアメリカの犯罪のブラックリストに必ずや記録されるだろう」と指摘した。

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( 翻訳者:SM )
( 記事ID:58028 )