今日からドイツで二重国籍制度、はじまる
2024年06月27日付 Hurriyet 紙

ドイツでトルコ人にも二重国籍の権利を認める国籍法が今日から施行される。

今日からドイツで暮らすドイツ国籍取得を望む人々は、領事館へ赴きトルコ共和国の国籍を捨てる必要が無くなる。2000年以降ドイツ国籍に移籍した人も再びトルコ国籍を得られることになる。

◾️「国民になりなさい」という呼びかけ

連邦議会ドイツ社会民主党(SPD)所属のメジト・カラアフメトオール議員は、条件を満たす全てのトルコ国民に、ドイツ国籍に申請しドイツの民主政のため積極的に活動するよう呼びかけた。

以前「ドイツ・トルコ人コミュニティ」の会長の任に就いて、長い間二重国籍のために力を注いだケナン・コラト氏は、「これは、ドイツが既に後戻り出来ない移民の事実を完全に受け入れたということです。その意味で歴史的な出来事です」と述べた。同氏は、このことがドイツの民主政の点で重要なターニングポイントとなるとし、「ドイツのトルコ人コミュニティは人種差別主義への重要な解毒剤となるはずです。トルコ人の大半が人種差別的な政党に投票しないでしょう。このことは民主政が正しく機能するのを保証することになるでしょう」と話した。

ドイツ・トルコ人コミュニティ・ギョカイ・ソフオール総会長も、「6月27日はドイツのトルコ人移民史に記される歴史的な年となるだろう」とこの法の重要性を強調した。

◾️新しい法にはどのようなものがあるのか

・ドイツ国籍へ申請するにあたり、同国での居住期間が8年から5年に短縮された。
・学校や職業上の実績、ドイツ語が堪能で、公益活動を行うなどの履歴があり、ドイツ社会への統合の点で成功が明らかな者は、3年でドイツ国籍を獲得出来る。
・第1世代の移民と67歳以上には筆記のドイツ語テストが課される。
・最短5年間ドイツで暮らした移民の子どももドイツ国籍を獲得出来る。

◾️申請に必要な条件

・ドイツ国籍に申請する者にはドイツ憲法の自由で民主的な基本秩序に従うことが求められる。
・イスラムフォビア、反ユダヤ主義、ホモフォビアではないこと、女性の権利を尊重するのを誓う。ドイツで高校や高等教育を受けていない者はドイツ市民権テストと呼ばれるテストを行う。
・申請者は刑事上の犯罪で有罪判決を受けていない必要がある。
・ヨーロッパ言語共通参照枠B1レベルのドイツ語能力を証明する必要がある。
・申請者が社会保障の給付受けていない必要がある。

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( 翻訳者:松田麻歩 )
( 記事ID:58216 )