イランとBRICSの協力により農業分野における貿易ネットワークを拡大
2024年06月29日付 Iran 紙
農業ジハード省農務担当次官は、「イラン・イスラーム共和国は、恵まれた地理的状況と数多くの輸送に関わる利点を鑑み、BRICS加盟国との協力を通じて、農業分野における貿易ネットワークを地域的・国際的レベルにおいて拡大させている」と述べた。
【イラン電子版経済部】ロシアで開催された第14回BRICS農業大臣会合にイラン代表団長として出席したアリーレザー・モハージェル次官は、「『気候変動の影響の軽減とこの現象に対する適応』および『天然資源と生物多様性の保全』のために、効率的・生産的・安定的で、柔軟かつ持続可能な農業生産システムへの移行は不可避である」と述べた。
農業ジハード省農務担当次官は次のように付け加えた。「この点で、森林の再生と肥沃化、砂漠化との戦い、危険への早期警告システムの構築と強化、流砂の安定化や災害多発地の管理といった分野における協力の拡大、知識の移転、情報と経験の交換、およびBRICS加盟国による気候に配慮したスマート農業の発展は、この分野における効果的な措置であり、食料安全保障の向上につながる道を開くだろう」
モハージェル氏は、「持続可能な農村ツアーやアグリツーリズムとフードツーリズムの拡大、および世界重要農業遺産システム(GIAHS)を特定し登録・保護する必要性は、社会的・文化的・生態学的・経済的なサービスの重要な組み合わせとして、草の根的で柔軟な農業の保護・発展と小規模農家の生活の改善のために多くの重要性を有している」と述べた。
同氏は次のように付け加えた。「イラン・イスラーム共和国は、恵まれた地理的状況と数多くの輸送に関わる利点、および南北・東西輸送回廊の交差点であることを鑑み、またカスピ海・ペルシア湾・オマーン海沿岸に貿易港を有していることによって、BRICS加盟国との協力を通じ、農業分野における貿易ネットワークを地域的・国際的レベルにおいて拡大させ、最大の生産性と最小のコストをもって貿易を促進するという状況を生み出している。イラン・イスラーム共和国が二国間および他国間協力において、信頼できる効果的なパートナーとなるであろうことは確実である」
農業ジハード省農務担当次官は次のように指摘した。「イラン・イスラーム共和国は、農業分野における経済・貿易関係に新しい窓を開くため、BRICS諸国の農業協力拡大への道筋に存在する障害物を取り除くべく努力するつもりであり、同時にBRICS諸国に対しても同様のことを期待している」
この報道によると、近年のイランとBRICS加盟諸国との農業関係の拡大が示すのは、この意志はすべての加盟国において現実的で達成可能なものであり、計画しフォローアップすることで、共通の能力を多国間プロジェクトに結実させ、BRICSの農業関連目標の達成のために地域的・世界的レベルにおいて役割を果たす加盟国のさらなる能力の活用を図らなければならない、ということである。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:SR )
( 記事ID:58304 )