キプロス平和作戦から50年、トルコ与野党首脳キプロスで式典
2024年07月20日付 Cumhuriyet 紙


北キプロスではキプロス平和作戦から50年を迎え、盛大に祝われている。公式式典にトルコの政治家が与野党ともに出席した。式典でスピーチをおこなったAKPのレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は「キプロスでの永き平和を保証する用意がある。解決に向けて差し伸べられた手を決して放置しない。」と述べた。

北キプロストルコ共和国では、1974年7月20日のキプロス平和作戦から50年目が祝われている。
北キプロスでの式典はニコシアのファズル・キュチュク博士大通りで行われた公式パレードで始まった。
19日、キプロス島に到着したCHPのオズギュル・オゼル党首、善良党のミュサヴァト・デルヴィシュオール党首に加え、MHPのデヴレト・バフチェリ党首も式典に参加した。
AKPのレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は朝方にニコシアに到着した。エルドアン大統領は北キプロスのエルスィン・タタル大統領の歓迎を受けた。

■与野党が一同に

式典でトルコ政界の与野党党首が共にポーズをとり、撮影される姿が見られた。

■エルドアン大統領から「交渉」のメッセージ

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領はキプロス平和作戦から50年を記念した北キプロストルコ共和国での式典でスピーチを行った。
エルドアン大統領は「解決を心から望んでいるのは、キプロスのトルコ系住民とトルコだ。主権の平等に基づいて二国家での解決は避けられないことだ。同じ水で二度洗うことはできない。キプロス島での現実を見ずして、どこへもたどり着けない。私たちはキプロスでの連邦という解決が可能とは思わない。キプロスのトルコ側はあらゆる場所でギリシャ側と対等に交渉のテーブルに着くべきだ。私たちには交渉と解決の用意がある。」と述べた。

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領のスピーチの一部は以下の通りだ。
「与野党が一同に今日ここに集まったことは、トルコがキプロス問題をいかに重要視しているかを表している。
キプロス島南部は甘やかされた統治が行われている。最近ギリシャの防衛大臣が驚くべき発言を行った。(ギリシャの)ミチョタキス首相と会い、私が『挑発するな』と言ったら、『そのつもりはない』と彼は述べた。
きわめて無責任な措置が取られている。同じ水で二度洗うことはできない。
私たちはキプロスでの連邦という解決が可能とは思わない。
私たちは交渉や会談に、キプロスでの永き平和と解決を保証する用意がある。解決に向けて差し伸べられた手を決して放置しない。
キプロスのトルコ側はギリシャ側とあらゆる場所で対等に交渉を進めるべきだ。」

■北キプロスの学生に朗報

エルドアン大統領は学費について、北キプロスの学生にはトルコの学生と同じ権利があるとの朗報を伝えた。

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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:58397 )