人口統計予測においてトルコの総人口に占める若年人口の割合が、2050年と2100年に10パーセントを下回る可能性が示された。国連総会決議により、1999年以来、毎年8月12日は「国際青少年の日」として祝われている。トルコ統計局(TÜİK)と国連データからの試算では(現在の)世界人口は84億5,31万1447人。このうち12億4319万4873人が15~24歳の若者とされている。
昨年2023年時点で8537万2377人だったトルコ人口のうち若年人口は1287万2039人だった。総人口に占める若年人口の割合ではトルコは15.1 パーセント。この数字は世界平均の15.5 パーセントを下回っている。若年人口が最も多い国はシリア(24.1%)、最も少ない国はウクライナ(6.8%)だった。
■シナリオは3パターン
TÜİKは3つの異なるシナリオに基づいた人口予測を作成しており、この予測でトルコの若年人口率が2050年、2100年に減少する可能性が示された。メインのシナリオでは2050年のトルコの若年人口は約910万人、同時期の総人口に占める若者の割合は9.66%まで減少すると試算されている。
■減少シナリオ
人口減少シナリオでは、2050年には総人口に占める若年人口は830万人に落ち込み、若年人口の割合は9.29%となると試算されている。一方、増加シナリオで若年人口は990万人、総人口に占める割合も10.03パーセントに留まるとの見方である。
■メインシナリオ
次に、TÜİKの2100年の予測フレームに基づくメインシナリオは、若年人口が730万人に減少し、若年人口割合も9.55パーセントに減少するとの試算。減少シナリオでの2100年は、若年人口390万人、若年人口割合は7.2%、増加シナリオでは若年人口1150万人、若年人口割合は11.43パーセントとの試算がなされた。
いずれの試算でもトルコの若年人口の減少は注目に値する。
TÜİKの2050年および2100年の若年人口予測は次のとおり:
■2050年の予測
メインシナリオ 若年人口 906万1596人 総人口に占める若年人口の割合 9.66%
減少シナリオ 若年人口 831万5542人 総人口に占める若年人口の割合 9.29%
増加シナリオ 若年人口 989万8650人 総人口に占める若年人口の割合 10.03%
■2100年の予測
メインシナリオ 若年人口 733万7784人 総人口に占める若年人口の割合 9.55%
減少シナリオ 若年人口 390万2412人 総人口に占める若年人口の割合 7.2%
増加シナリオ 若年人口 1150万1634人 総人口に占める若年人口の割合 11.43%
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:58492 )