パレスチナ自治政府のマフムード・アッバース議長によるトルコ大国民議会総会(TBMM)での歴史的な演説が、世界のメディアに大きく取り上げられている。特に、ガザ地区の声を世界に訴えたアッバース議長がガザ地区を訪れることを発表したことについて、アラブ世界や西洋で大きな反響を呼んでいる。
パレスチナの指導者・アッバース議長は、アンカラ訪問でまずレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の歓待を受け、昨日はTBMMで演説を行った。
マフムード・アッバース議長がアラビア語で行った45分間の演説は、トルコ語・英語・フランス語に同時通訳された。
国際的な通信社も演説をリアルタイムで注視し、世界のメディアはアッバース議長の言葉を一面で報じた。
パレスチナ自治政府の指導者であるマフムード・アッバース議長が最後にガザ地区を訪れたのは2007年だ。
演説を最後まで注視していたAP通信は「経験豊富なパレスチナの指導者・アッバース議長がガザ地区訪問を表明、他のイスラーム諸国の指導者にも参加を呼びかけ」と世界に報じた。
AFP通信は、アッバース議長がトルコ議会特別会議で演説したと報じ、戦争初期からイスラエルが全ての人のガザ地区への立ち入りを禁じていたと指摘した。AFP通信は、アッバース議長が最後にガザ地区を訪れたのが2007年だと強調したうえで、これが17年ぶりの訪問になると報じた。
フランスのル・モンド紙は、アッバース議長が自身のために特別に召集されたTBMMで演説したとしたうえで、同氏のガザ地区に関する演説を見出しで報じた。
同紙は、マフムード・アッバース議長がトルコ・パレスチナの旗があしらわれた白いスカーフを身につけて演台に上がり、彼の演説を聞いたレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領も同じスカーフを身に着けて議会入りしたなどの詳細を報じた。
カタールの通信社QNAは、アッバース議長のTBMMでの演説について「パレスチナ首長が、パレスチナ指導部の他のメンバーとともにガザ地区を訪問する意向を表明」という見出しで報じた。
アンマンの通信社ONAはアッバース議長の演説を大きく取り上げ、「アッバース議長:イスラエルはパレスチナの市民を虐殺している」という見出しで、アッバース議長がイスラエルによるパレスチナ市民への犯罪に対し国際社会が沈黙していることを批判したと報じた。
サウジアラビアの「アッシャルクル・アウサト」紙もアッバース議長の演説に広いスペースを割き「TBMMでアッバース議長:パレスチナ自治政府議長としてガザ地区を訪問することを決断した」と報じた。
カタールに本部を置くテレビ局アル・ジャジーラ、アル・アラビは、アッバース議長によるTBMMでの演説、パレスチナ自治政府メンバーと一緒にガザ地区を訪問するという決断、また国連安全保障理事会に対しガザ地区へのアクセス経路を安全な管理下に入れるよう呼びかけた点を報じた。
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( 翻訳者:神谷亮平 )
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